歌の上手い人の首には皴が少ない。喉の周りの筋肉の強化で首の老化防止

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私は、ボイストレーナーとして生徒さんにレッスンをしながら、シンガーとしても歌っています。

ある日のライブに来てくれたお客さんに、こんな事を言われたことがあります。

「ミュージシャンは若々しい人が多いですね。特に歌っている人は若い!首を見れば分かります。皴がとても少ない!」

なるほど・・・確かにミュージシャンは若々しい人が多いとは思います。ステージに立つ人は「見た目のフォルム」に対して、その他の職業の人よりも敏感です。肥満を気にして節制し、しょっちゅう床屋にもいき、服装にも気を遣うオシャレな人も多いです。

もしも、あなたがライブや発表会など「歌っている姿を観客に見せる」機会があるならば、”外見の若々しさ”にこだわることは、あなたの歌声をより良くしてくれます。自信満々でステージに立つことで、あなたの中の「歌いたい衝動」がより強く働くなら・・・これは無視できないことです。歌声は「心の衝動」すなわち「歌いたい!」という強い願望がなくては、その本当の姿を現わさないからです。このことは絵空事ではなく、身体の生理的な働きに基づいたものです。歌声発声にとって大切な器官=横隔膜は「歌いたい衝動」によって鼓舞されるからです。

しかし、その人のもう一つの言葉「歌っている人の首の皴が少ない」というのはどうでしょうか?僕はずっと「それは偶然だろう」と思っていましたが・・・喉頭やその周辺の筋肉について改めて勉強をし直している時、ふと「あっ!これか!」と思ったことがありました。

今回は、そんな内容で「歌う人の首には皴が少ない」と思える根拠を、私なりに記事にしてみたいと思います。

少し変わった内容の記事となりますが、お付き合いください。


「喉の筋肉」には二つの意味があります

一般的に「喉の筋肉」といえば、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?

おそらく多くの人は”喉頭の中”、つまり「喉の中身の筋肉」の事を連想されると思います。実際に声を作る部分、つまり「声帯」に関わる筋肉・・・声帯を伸ばしたり、開けたり閉じたり・・・そういったものを指す事がほとんどだと思います。

しかし実際は、歌うことにとって「喉の中身の筋肉」以上に大切な役割を担っているのが「喉の周りの筋肉」です。

そして、現代人の多くは「喉の周りの筋肉」がとても衰弱した状態になっており、それが「自由に歌えない」ことの大きな原因になっています。喉頭の周りの筋肉が、喉頭自身を上下前後にガッチリと繋ぎ留めてくれてこそ、喉頭の中身にある”声を作る二枚のヒダ=声帯”が、その能力を存分に発揮することができるのです。

そして、通常の生活ではほとんど使われることがないこの「喉の周りの筋肉」は、それ専用の訓練を行なったり、もしくは「歌うこと」そのものによってしか鍛えることができません。

 

日常会話ではあまり使われることのない「喉の周りの筋肉」

「喉の周りの筋肉」は日常会話であまり使われていない・・・この事実は、これらの筋肉の練習のために出す声を聴けばよく理解できるはずです。

「喉の周りの筋肉」の練習のために出す声は、ほとんどが”奇妙奇天烈・素っ頓狂”な声ばかりです。

そんな「奇妙奇天烈・素っ頓狂な」声を出すことによってしか鍛えられない「喉の周りの筋肉」・・・普段の生活で鍛えることが難しいことが分かります。もし普段から「喉の周りの筋肉」を鍛えられる人がいるとすれば、その人は絶えず「奇妙奇天烈・素っ頓狂な」声を日常的に出している人ということになります。

 

「歌うこと」のために使われる「喉の周りの筋肉」

「喉の周りの筋肉」に着目した発声学者・フースラーは「人間は本来、歌える生き物である」と記しています。そして「喉の周りの筋肉」の衰弱こそが、現代の人間のほとんどが「歌えなくなった」原因であるとも書いています。

上記のことは「喉の周りの筋肉」の練習を、ある期間続けることができた人には確実に実感できます。これまでの生活では全く意識したことも積極的に使ったこともなかった筋肉が段々と目覚め、その”目覚め”に伴ってそれらの筋肉を自分自身で徐々にコントロール出来るようになり、そのコントロールが「歌声をコントロールすること」に直結していることを自覚するようになります。

つまり、こう言い換えることが出来ます。

「”喉の周りの筋肉”は”歌うための筋肉”である」

医師から「とても痛んでいる」と診断された声帯の持ち主でも「喉の周りの筋肉」がよく鍛えられていたなら、豊かな声で歌う事が可能です。反対に健康上なんの問題もない声帯を持っていても「喉の周りの筋肉」が弱いために歌うことが出来ない人もたくさんいます。

 

声楽家の首は「円柱のよう」

「”声に恵まれた”声楽家の首は円柱のようだ」と言われます。これは昔の声楽の世界で諺のように使われる常套句です。

この人たちは、なにも首を鍛えるような筋トレをした訳ではないでしょう。

上記の引用で注目したいのは「声に恵まれた」という部分です。つまり「声楽家の首は円柱のようだ」ではなく「”声に恵まれた”声楽家の首は円柱のようだ」というところです。「円柱のような首」は”よく鍛えられたシンガー”だけが手にするものなのです。

「喉の周りの筋肉」こそが豊かな歌声にとって必要不可欠であることは上項にも書きました。また「声に恵まれている」ことが「円柱のような首」を作ることも事実のようです。

これらのことから「喉の周りの筋肉が発達している」→「声に恵まれている」→「円柱のような首を持っている」という図式が成り立ちます。

つまり「喉の周りの筋肉」を鍛えることが「首の外見」に影響を及ぼすということが分かります。それもそのはずです、「喉の周りの筋肉」は喉頭と身体を直接に、または間接的に繋いでいます。歌手は、絶えずそれらの筋肉を絶えず引っ張たり緩めたりしているのですから、喉頭の働きを良くすることと同様に、首の外見に影響を及ぼすことは確実です。

「歌う人の首に皴が少ない」のではなく「歌の上手い人の首には皴が少ない」

上で書いてきたことをまとめると、冒頭に書いたライブのお客さんの言葉に少し補足が必要です。

「歌っている人の首に皴が少ない」のではなく「”良い声で”歌っている人の首に皴が少ない」ということになります。

さらに”良い声”を作り出すもの、喉頭の能力と自在さの源となるものは「喉の周りの筋肉」です。歌の上手い人は「喉の周りの筋肉」がとてもよく鍛えられているのです。

よって結論は・・・

「歌の上手い人の首には皴が少ない」ということになります。

「円柱のような首」という言葉から受ける印象は「皴だらけ」よりはむしろ「ツルツルとして皴が少ない」というイメージです。さらに「円柱=太く逞しい」という意味にもとることができます。よって、昔の”素晴らしい声をした”声楽家の首の外見には、日々行なわれる「喉の周りの筋肉」の訓練によって成された”肉体的に鍛えられた様子”が”見て取れたのでしょう。

 

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以上、ご精読ありがとうございました。

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