ボイトレはとにかく1年間続けてみる、仕事でもボイトレでもあまり早急に結論は出さない方が良い。

今年(2019年)のゴールデンウィークは、改元にからみ未曽有の10連休となりました。もっとも我々ボイストレーナーには連休など関係ありません。関係ないどころか「レッスンで忙しい!」くらい言いたい!いやそんなセリフを言えるようになるためにも、ますます精進しなくてはなりません。ボイストレーナーは、皆さんの余暇活動時間を使ってレッスンさせていただく職業です。主に、一般の人が休んでいる時に働く仕事なのです!

さて先日、知人と話していた時のことです。彼は事業主として何人かの社員さんを抱えている人なのですが、新しく採用した人がある日突然来なくなったというのです。その後何度も電話をするも繋がらず、随分気を揉んだようですが・・・結局は仕事が嫌になって辞めてしまったようです。「連絡くらいしてくれたら良いのに・・・」と、その知人は嘆いていましたが・・・人間の緊張の糸が切れるときは、往々にしてそんなものなのかもしれませんね。もちろん、連絡すらせずに辞めてしまったその社員さんを擁護することはできませんが、何かが途切れる時とはそんなものだと思います。「昨日まで張り切って仕事していた彼がナゼ???」・・・そんな話は世間にごまんと転がっていることでしょう。

僕が毎日続けている自分自身のボイトレ、そしてこのボイトレブログも、いつ何のきっかけで緊張の糸が突然切れて止めてしまうかもしれないと考えると、恐ろしい気持ちにさえなります。

知人は続けて話してくれました。「俺が悔しいのは、彼に2年間仕事をさせてやれなかったことだ。どんな仕事でも、とりあえず2年は続けてみて、自分に向いているか向いていないかはそれから判断するべきだと思うからだ」と。

なるほど・・・彼は仕事の向き不向きを判断する時間的猶予は”2年間”と考えているようです。それは彼が何年も事業主として会社を運営してきたうえでの経験的な体感なのでしょう。そしてそれは”1年”ではなく”2年”なのですね・・・

そういえば、プロ野球の選手がプロとしてこの世界で通用するか否かを判断するには”1年間の成績”で見てはいけない、と聞いたことがあります。確かに1年間なら”まぐれ”や、”相手からの研究不足”が要因で活躍できてしまう可能性もありそうです。これが2年間の活躍となると、この世界で生き残る確率はグッと下がりそうです。

また、最初の年の夏の仕事は失敗したけれど2年目の夏はそれを克服した。もしくはその逆・・・そういった考えもあるでしょう、とにかく1年では分からないこともたくさんあるということでしょう。

・・・と、知人の話から”2年継続説”にも深く納得した僕ですが、僕は生徒さんには”とりあえず1年間ボイトレ継続”を推奨しています。

ボイトレを習い始めて最初の数か月は、練習やレッスンが楽しくて仕方がないはずです。新しい練習を始めてすぐに、声は飛躍的に変化すると思います。ボイトレ学習者としての僕自身、このことをいつも感じてきました。たとえそれが間違った練習であった時でさえ、喉は新鮮なトレーニングに対してとても良く反応してくれます。

けれど、そのあと決まって訪れる停滞感や退行感・・・これも多くの人に共通の感覚のようです。「上手くなっている気がしない」「上達が感じられない」そんな風に不安になる時期もまた、必ず誰にでも訪れるものです。

けれどそれを乗り越えて地道に正しい練習を続けた先には、明らかな声の変化の訪れが待っています。それこそ「電話口の話し声が違う」とさえ相手に感じられるほどの変化です。

ボイトレに関しては、僕はやっぱり”1年間の継続”、これを声を大にして言いたいです!あまりにあっさり諦めてしまうのは勿体ないです。仕事でもボイトレでも、結果を判断するには数か月では短すぎます。やっぱり年単位の辛抱が必要になります。たとえ正しく練習を続けていても、成果を上げるにはそれなりの時間が必要になってきます。

以上、ご精読ありがとうございました。

筆者のプロフィール、ボイトレへの考え

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