ながらボイトレを日常で。お風呂で裏声、テレビで地声、サイレンの真似

さて皆さん、このブログでも度々書いてまいりましたが、ボイトレは「毎日の継続」こそが大切です。

極端にいうと「一日5分の練習」を続ける事が、喉の機能回復を助け、年単位で考えた場合に声を大きく変えてくれるものだと考えて下さい。

僕は「週に数時間の練習」よりも「一日5分の練習」の方が効果的だと考えています。やはり毎日続けてこそ「継続」が身につくのであり、続けてさえいれば必ず成果があがるのもボイトレの特徴だからです。

声の良さは才能ではありません。「人間は誰でも、歌える喉を持って生まれてきている」とはフースラーの言葉です。つまり正しい方法でボイストレーニングを続けさせ出来れば、喉は必ず本来の姿へと戻ろうとしてくれます。そして「正しい方法」は、すでに用意されているのですから。

「毎日続けること」はとても大切な事だと思います。やりはじめの頃は色々な誘惑が襲ってくるでしょう。しかし数か月も続けていれば、そのうちボイトレしないと気持ち悪くなってきます。こうなったらしめたものです!もう声を変える切符を手に入れたようなものです!

しかしながら現代人の生活は、何しろ時間との戦いです。一日たった五分!・・・これが確保できないことがあるでしょう。事実、生徒さんからも自主練習の時間がとれない悩みを聞く事も多いです。

今回の記事は自主練習の時間を確保できない人のために「○○しながら」できるボイトレについて、色々と書いてみたいと思います。

お付き合い下さい。


「ドライヤーで髪を乾かしながらボイトレしています」

「練習する時間がないので、朝、ドライヤーで髪を乾かしながら裏声を出しています」

朝早くから夜遅くまで働きながらボイトレを頑張っている、ある生徒さんからこんな話を聞きました。

僕が常々のレッスンで「まとめて練習する時間がない時は、裏声だけでも練習してください」とアドバイスしていたので、自分なりに考えて実行に移してくれたようです。

こういう考え方を持てる人は、必ず上手くなる人です。

この毎日の数分間の蓄積が喉の機能回復を助け、またボイトレを継続する癖付けにもなるのです。

そう考えると、他にも「○○しながらボイトレ」は色々と可能なのではないでしょうか?

 

お風呂に浸かりながら「裏声の純化」

仕事から帰ってきて、温かいお風呂に浸かる・・・一日の疲れを疲れを取るために多くの人が当たり前のように行なっていることです。

以前に、上記の生徒さんとは違う人から「お風呂で出来るボイトレはありませんか?」と聞かれたことがあります。

なるほど、お風呂に浸かる時間は10分くらいでしょうか?割とまとまった練習が出来そうです。

ここでも「裏声の練習」を提案したいと思います。具体的には・・・

  • 「ウ」母音で
  • 息漏れをさせながら
  • 呼気と吸気で交互に

「ウ」母音で息漏れをさせると「フ~」のようになると思います。さらにそれを通常の声の出し方(息を吐きながら)と吸気発声(息を吸いながら声を出す)で交互にやってください。

息漏れをさせているので「フ~~~」と長く伸ばす事は難しいと思いますが、「声を長く伸ばせない方が正解」だと考えて思いっきり息漏れさせて下さい。吸気発声のコツは、ビックリした時に息を吸うと「ヒッ!」と声が出ると思いますが、そんなイメージで行なってみて下さい。

息を漏らしながら「フ~」っと溜息をつくようなイメージでも良いと思います。とにかく「声よりも息が多い」、そんな感じでやってみて下さい。

これは裏声を純粋にする練習です。

ボイストレーニングの基本は「声区の分離・強化・融合」の3ステップですが、この「裏声の純化練習」はボイトレのファーストステップである「声区の分離」のために欠かす事ができない練習です。「こんがらがった裏声と地声」から「純粋な裏声」を取り出すことで必然的に「純粋な地声」も得る事が出来るので「裏声と地声が綺麗に分離される」・・・そんなイメージです。

 

テレビを見ながら「地声の純化」

さらにもう一つ、テレビを見ながらの練習を加えてみましょう。

バラエティー番組やお笑い番組を見ながら、「ワッハッハ」と太く豊かな声で笑って下さい。

知り合いの人の中で、一番低く太い声の男性の声をイメージして、思い切って笑ってください。

これは純粋な地声の練習です。

 

「毎日ボイトレ」は心がけ次第で可能です

上記のような練習の例を挙げましたが、何よりも「ボイトレアンテナを日常に張りめぐらせる」という心がけが大切だと思います。

「愛犬や愛猫の鳴き真似をしてみる」「パトカーのサイレンの音を模倣してみる」「声優さんの声色を真似てみる」・・・こういった冗談みたいな事でも立派なボイストレーニングになります。

上記のような「声真似・声帯模写」こそが「喉の未使用の筋肉を働かせる」という意味では真のボイトレと呼べるのかもしれません。少なくとも通り一辺倒なスケール練習よりは効果が高いと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

こんな風に考えると「○○しながらボイトレ」は、案外いろいろなところに転がっていそうです。

また「普段出さない声を出す」という考えを常に持っていると、たくさんの面白い練習が見つかると思います。

皆さんも、是非いろいろ考えて試してみてください。

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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