【質問と回答】のど飴やマスク、練習頻度について

【質問

のど飴・マスク・吸入器の効果は?

ボイトレする時間帯や長さは?レッスンを受ける頻度は?

さて、生徒さんから上記の質問を受けました。

僕自身、慢性的な喉の不調に悩まされていた時期に「のど飴・マスク・吸入器」いずれも試しました。

また、練習やレッスンの頻度についても、この記事の中でお答えしたいと思います。

お付き合い下さい。


のど飴やマスクをつけるのは効果的か?

のど飴

風邪などで喉が乾燥している時は声の出も悪く、出てもがさがさとした質感の声の時があります。

そんな声の調子がイマイチな時「のど飴を舐める」は一般的な対処の方法ですが、のど飴が直接に声帯を潤す事はないので、残念ながらその効果としては「気休め程度」という結論になります・・・

ただ飴を舐めることによって唾液の分泌が促されると思われるので「喉周りの潤い感」みたいなものは増すので、メンタル的にはガッツが出るでしょうけど・・・

結論的には、「声への効果は気休め程度」ですが「喉の不快感は軽減される」ので「何となく歌えそうな気にはなる」でしょう。

 

マスク

マスクをつけて呼吸をすると蒸気が出るので、湿度を保つ目的としては喉には有用です。

ただ「歌うこと」という途方もない重労働の前では僅かな効果に留まります。

よって普段からの体調管理や摂生に努め、のど飴を舐めなきゃ!マスクを付けなきゃ!という状況を出来るだけ回避したいですね!

 

水を飲む

質問にはありませんがミネラルウォーターを飲んでも声帯を直接潤すことは(ゼロとは言いませんが)出来ません。

歌っていると異常に喉が渇く人はむしろ発声そのものに大きな問題を抱えている可能性があります。

考えられる事は「発声の際の息の量が多すぎる」「発声の際、体のどこかに異常に力が入っている」などです。

これらはぜひ早急に改善すべきだと思います。

経験上断言出来る事として「発声の悪い人は喉からの風邪をひきやすい」です。声帯が持ちこたえられないくらいの呼気圧で喉が常に痛んでいる状態なのでウイルスの侵入を容易に許すことになります。「本番前に風邪をひいたらどうしよう?」の不安を解消するには「普段の摂生」と「発声の改善」です!

 

スチーム式吸入器

「スチーム式吸入器」は蒸気によって声帯を直接潤す事が出来ます。

これはウイルスと湿度の関係上風邪の予防になり、炎症の治癒を早めるかもしれません。

僕も「スチーム式吸入器」を楽屋での休み時間の間中ずっと使っていた時期がありましたが、実戦的にはどうでしょう・・・「スチーム式吸入器」で潤った声帯は1曲歌い終える間中ずっと潤っていてはくれませんから・・・

僕は、使っていて良かった!と思った事は一度もありません。

著名な歌手の人が楽屋を加湿器でいっぱいにしていたとか、スチーム式吸入器を愛用しているなんて話はよく聞きますが、すべて予防の為だと思います。そういう意味では効果的だと思います。

 

以上のように何事も「備えあれば憂いなし」です。深酒をせず、よく眠り、良い声で歌いたいものです!

 

ボイトレする時間帯は?

僕はボイトレするのにベストな時間帯は「朝イチ」だと考えています。たくさん話したり歌ったりする前に練習してほしいからです。

例えば「フラジオレット」と呼ばれる超高音(裏声の更に高い音域です)は朝起きてすぐの方が発声しやすいです。

この声帯を薄く使わなければ出ない「超高音」は、歌をたくさん歌った後だと、(声帯が腫れぼったくなってしまう為)極端に出しにくくなります。

そして朝練習することによって当然その日一日の話し声や歌声は輝いてきます。

このことは誰の身にもプラスに作用するはずです。よって可能な日は、朝一の練習をお奨めしています。

 

1回の練習の長さは?

1回の練習の長さは「10分から30分」です。

ボイトレの基本姿勢として「短く、度々」と言われます。

喉よりもむしろ耳のスタミナは意外に短く、集中して聞き分けられる限界は「7分」だという説もあります。

トレーナーがいない自主練の場合は生徒さん自身がいかに良く自分の声を聞き、訓練価値の高い声を出しているか?が明暗を分けるため、常に集中力の高い練習を心がけてほしいです。

10分ではさすがに物足りない!となれば30分くらい練習してもよろしいです!ただ「度々」の方が望ましいので、10分を3セットなら尚良いです。

 

レッスンを受ける頻度は?

レッスンを受ける頻度は「最低月1回」です。

またこんな言葉があります。「良い訓練は、それに付随する悪い訓練によって相殺される」そして「耳はすぐ欠点に馴れて、それを覆い隠そう」とします。

でも自主練でのベクトルがレッスンで指摘されたものとはズレてきてしまうのはある程度は仕方のない事なので、そのズレたベクトルを正しい方向へと戻していく事がレッスンの意義になります。

一月に一度はベクトルを戻して、その後の自主練を価値の高いものにしてください。

最初は「良い訓練に付随しているかもしれない悪い訓練」を恐れずに、ガンガン自主練してください!どんどん声を出してください!ボイトレなんて声を出して出して・・・そうでないと何も生まれません。

翌月のレッスンでまた少し方向を正せば良いんです。消極的に恐る恐る推し進めるボイトレなんて喉にも心にも良くありませんから!

 

【答え

Q. のど飴・マスク・吸入器の効果は?

A. 気休め程度、予防には効果あり

 

Q. ボイトレする時間帯や長さは?レッスンを受ける頻度は?

A. 朝一の練習を短く、度々に。レッスン頻度は最低月1回

 

以上、ご精読ありがとうございました。

筆者のプロフィール、ボイトレへの考え

PAGE TOP