ボイトレの”波に乗る”。やる気の波の正体を知る。ジッと我慢して次の波を待つ。

僕はどちらかというとスポーツが苦手です。まあ、得意なのはボーリングとビリヤードくらいでしょうか。(ビリヤードはスポーツじゃないか・・・)

まだ20代のころ、泊りがけでスキーに行ったことがあります。友人のギタリストはスキーのインストラクターでもあったので「俺が教えたる!」ということで、仲間数人と出かけました。スキーなんて全然滑れない僕でも、初日に教わりながら転んでいるうちに何だかちょっとマシになってきました。するとインストラクターの彼が「明日は”中級者コース”で滑ってみようぜ!」というのです。「僕なんかが行っても大丈夫なんかいな?」と問うと、「大丈夫や!もし途中でどうしても無理だと思ったら迂回路もあるから」ということでした。迂回路もあるならまあいいか、ということで翌日は中級者コースへ行ってみることにしました。

でも、僕にはやっぱり無理でした!リフトで登って滑走路を上から覗くと、そこはもう断崖絶壁(僕にはそう見えました)です。「ちょっとだけでも頑張ってみい!」という彼の言葉も耳に入らず、「こんなコースは1メートルも滑れん!」と反発し早々に迂回路へ。しかしこれがまた大変でした!何しろ迂回路とはいえ”中級者用”なので、僕には相当厳しいのです。結局僕は迂回路で下ることさえ諦めて、スキー板を肩に担いで歩いて下りました。冗談ではなく、あれは恐ろしい体験でした。襲い掛かる厳しい自然の真っただ中におかれて、身も凍る思いでした。

そういえば最近、別の知人が”海で溺れかけた”という話をしてくれました。それは、ちょうど僕の”恐怖のスキー体験”と似ていました。

彼は、サーフィンのベテランである先輩に誘われて海へと出かけていきました。初めて経験するサーフィンはなかなか楽しく、波には乗れないまでも、練習は苦にならず、何時間も波と戯れていたそうです。けれど、気が付くとどんどん沖に流されていて、見渡すと誰の姿もありません。これはヤバい!ということで懸命に戻ろうとするも、遅々として浜辺は遠いままです。するとその時大きな波が!彼は必死にその波に”乗ろう”としました。また大きな波が・・・そんなことを繰り返しているうちに、遠かった浜辺が段々と近づいてきたそうです。「あの時、初めて”波に乗る”という感覚を味わった」と、彼は語ってくれました。彼はその後しばらくサーフィンに夢中になったそうです。それもこれも、あの溺れかけた経験・・・その時に初めて感じた”波に乗る”という感覚・・・それが、彼のサーフィン熱の始まりだったとのことです。

 

さて、ボイトレでもなんでも”やる気の波”は必ず訪れます。実は僕なんかしょっちゅうやる気をなくしています。ライブで上手く歌えなかった時、風邪をひいて声の調子が上がらない時・・・「”自由自在に歌う”とは、なんて遠い夢なんだろう」と感じることもあります。

けれども、ここで我慢して練習を続けていると、ちょっとしたきかっけで次の段階へ行けることもあり得ます。「喉がリラックスしている状態とは、こういうことなんや!」と瞬間的に目覚めることがあります。

ボイトレを辞めてしまっても、サーフィンで溺れかけた知人のように”生命の危機”にさらされることはありませんが、少なくとも”次の波”を捉えるチャンスは永遠に失われてしまいます。

僕はブログを書いていて、そんな”やる気の波”をいつも感じています。書いていてとても楽しい時もありますが、全然気が乗らないことも多いです。このブログももう2年目に突入していますが、何かこう、”やる気の波”の正体が段々と分かってきたような感じがします。例えば、全然やる気が出ないけれど、とりあえず机に向かってパソコンを開いて、タイトルの一つも入力すれば記事の一つや二つは書けるんではなかろうか、という予想のようなものです。やる気もネタもないけれど、自分のスキーの話題と知人のサーフィンの話をくっつけて、最後にボイトレに繋げる・・・とにかく書き始めれば”やる気の波”を捉えることができるだろう、という”やる気の進路”のようなものです。

ボイトレなら、「とにかく声を出してみる」ということだと思います。適当に発声して、何か好きな曲でも歌ってみれば途端にやる気がみなぎることも少なくありません。

どこかの塾の宣伝にありますが「君のやる気スイッチ」みたいなものが僕にはあります。いや、きっと誰もが持っているのでしょう!

”やる気スイッチ”がONになる法則を知っていれば、怖いものなしですね!

 

以上、ご精読ありがとうございました。

筆者のプロフィール、ボイトレへの考え

 

ご精読ありがとうございました。

PAGE TOP