物真似上手は歌上手~身近な人の物真似でボイトレする(喉の未使用筋の覚醒)

ボイストレーニングにとって重要な事の一つは「喉の未使用筋を鍛える」ことです。

いや、未使用なのだから「覚醒させる」と言い換えてもいいでしょう!

普通、何も考えないで生活していると、声はどうしても一つのトーンに偏ってくるので、喉の筋肉はある一部だけが使われ日常的に使われていくことになります。

周囲の人の声を思い浮かべてみると、皆それぞれに独特の声の特徴を持っていて、会うたびに声の印象が違う人は少ないはずです。加齢とともに声が出にくくなる原因の一つは、同じトーンの声ばかりを使い続けた結果、喉の筋肉のアンバランスさがどんどん蓄積されていくからです。

この記事では、周囲の人の物真似をする事によって喉の未使用筋を覚醒させること、またその応用編の練習について書いてみたいと思います。

お付き合い下さい。


物真似上手は歌上手

皆さんの周りに物真似上手な人はいるでしょうか?

僕の知っている物真似上手な人は、皆揃って歌も上手いです。

そして「この人、歌が上手いなあ」と思う人に物真似をやってもらうと、やっぱり上手いです!

つまり「物真似が上手い=喉の筋肉の未使用部分が少ない」という事になるので、必然的に「歌も上手い」という事になるのです。

「カラオケで歌う」「発表会で好きな曲を歌う」「ライブでコピー曲を歌う」・・・どれも「物真似」の要素を含んでいます。

やはり、歌にとって「イメージした声を真似る」事は必要不可欠なのです。

物真似芸人さんや声優さんは、とても自由に喉を操る事が出来ます。「音程」という概念は無いものの、その喉の自由さはひょっとするとシンガーよりも上かもしれません。

先生のデモンストレーションに続けて生徒さんが発声する・・・ボイトレのレッスンもある意味、物真似だといえます。

 

周囲の人を物真似の対象にする

物真似をするには、その対象の人の声を出来るだけ明確にイメージできる事が必要です。

そこで「周囲の人の物真似」をしてみてはどうでしょうか?

身近な人、例えば「家族」「会社の人」「いつも立ち寄るお店の人」等・・・そういった人の声なら明確にイメージ出来ると思うので、物真似の対象としては最適ではないでしょうか?

「こんにちは!」「いらっしゃいませ~」等、その人が普段使っている言葉とイントネーション、また仕草なども含めて真似る事で、声のイメージをより明確にすることが出来ると思います。

出来れば、その人の事を共通に知っている人に物真似を聞いてもらって、雰囲気が伝わるか・誰の物真似をしているか分かってもらえるか確かめられると良いですね。

イントネーションや仕草には、その人の特徴が現れているので、併せて真似る事で声真似もしやすくなると思います。

物真似の対象となる人の声を良く聴いて、その中身を分析してみると面白いと思います。「喉の位置は高いか?低いか?」「クリアーな声か?歪みがあるか?」「音程は高めか?低めか?」・・・。また各アンザッツに当てはめてみても面白いですね!「Aさんは2番系やな!」「Bさんは3a番的だ!」とか(笑)

曲を「コピーして歌う」ためには声のトーン以外にもたくさんの要素を真似る必要があります。「歌いまわし」「母音の使い方」「ビブラートなどの装飾」・・・。こういった全ての要素を真似る事で、元々その曲を歌っている歌手の「喉の機能性」や「歌唱テクニック」を知る事ができます。

 

応用編

何人かの身近な人の物真似が出来たら、次はこんな風に応用してみてはどうでしょうか?

例えば、「会社の同僚Aさん」と「パン屋さんの店員Bさん」という二つの素材を使って・・・

  • Aさんがパン屋さんの店員になったと仮定して「いらっしゃいませ!」と発声する。
  • Bさんが会社の同僚になったと仮定して「おはよう!」と発声する。

少し想像力を働かせなければならないので、難易度は上がると思いますが、面白い練習になると思います。

ぜひ、試してみて下さい。

上記のような応用はカバー曲を歌う時にも役立つと思います。例えば、布施明がボブディランの曲を歌ったなら・・・そんなイメージで歌ってみて「布施明って、ボブディランの曲カバーしてるんやな~」と誰かに言わせたら大成功です!

一流の歌手がカバー曲を歌っているのを聴く事はとても勉強になります。彼らがカバーするのは「曲と歌詞」だけです。ニュアンスや声のトーンは真似ず、あくまでも「自分の声」でカバーしています。彼らはそうする事で「曲と歌詞の個性」を「自分の声や歌心」と結び付けているのです。この場合は「コピー」とは言わず「カバー」という言い方をします。

 

まとめ

身近な人を物真似の対象にすると、その人が良く使う言葉やイントネーション・仕草もイメージ出来るので物真似はしやすいと思います。

また、その人が良く使う言葉を別の人の声色で再現する「応用編」も、イメージ力の強化に役立つと思います。

普段から「物真似癖」をつけて、ある人が言ったことを他の誰かに話す時は、声色ごと真似て伝えるようにすると良いと思います。

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以上、ご精読ありがとうございました。

筆者のプロフィール、ボイトレへの考え

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