電車に乗っていたり街を歩いていたりすると、ギターを持った人を見る機会も多いです。若い人だと「学校のサークル活動かな」とか、年配の人だと「昔馴染とバンドを組んでらっしゃるのかな」とか、あれこれと想像してみたりします。
日曜日の夕方ごろのファミレスや喫茶店で年配の人が数人集まって、楽器をそばに置いて楽しそうに話をされている光景を目にします。そんな時僕は「この人たちこそ本当に音楽を楽しんでいるのだろうな」と考え、羨ましくさえ感じます。きっと店を出る時には「今日は楽しかった!明日は仕事かあ、嫌だなあ」なんて言い合っていることでしょう。素晴らしい休日の過ごし方ですね!月並みですが、音楽は楽しくなくてはいけません。演奏したり歌ったりする事が、義務感を伴い過ぎて辛くなってはいけませんね。
また、その人が手にしているギターの大きさや形はケースの上からでも大体の見当がつきます。薄くて小さければエレキかな?厚みがあればアコギでしょう。音楽のジャンルや形態も想像してみます。アコギならやっぱり弾き語りかな、とか・・・
弾き語り・・・つまり”弾きながら歌う”ことは、とても素晴らしいことです。バンドメンバーの予定を摺り合わせる必要もないし、練習も気軽です。なにしろ、自分一人だけで音楽が完結するのですから・・・
さて、今回のブログは「明日、初めて弾き語りライブに出演する」という設定で、前日の心構えや取り組みなどを書いてみたいと思います。
お付き合いください。
いつも通りのボイトレを行なう
初めての弾き語りライブだからといって、何も特別なことをやる必要はありません。
アンザッツ・・・レジストレーション・・・メッサディボーチェ等々、いつも通りのボイトレメニューを粛々と行いましょう。ボイトレには即効性はありませんから、今日やる練習は明日のあなたの声にはそれほど影響を与えないかもしれませんが、数か月後のあなたの声には間違いなく影響を与えます。
僕はボイトレは「洋食のソース作り」に似ていると思っています。今日デミグラスソースを仕込んでおかないと、三日後のお客さんにビーフシチューを提供できなくなります。声も同じく、今日仕込んだことは数か月後になってやっと活きてきます。
明日歌う歌を深追いしないように
もちろん明日歌う歌もおさらいしておきたいですね。何回かは歌っておきましょう。けれど、あんまい深入りし過ぎないようにしましょう。
「ちょっとフラットしているかも!」「高音に届かないかも!」・・・不安になるばかりですね、サラッと数回歌う程度に留めておきましょうよ!
良い言い方をすると「やるべきことはやった!」、悪い言い方をすると「もう遅い、諦めよう!」という覚悟を持つことも大切です。
やってはいけないこと。お酒、夜更かし、地声の使いすぎ。
まず、お酒はやめておきましょう。歌にとって”お酒は百薬の長”ではありません。「百害あって一利なし」です。お酒は喉の自由度を奪い、耳の感性を鈍らせます。終わってからゆっくり楽しみましょう!
夜更かしも避けてください。たっぷりの睡眠をとりたいものです。
地声の使い過ぎにも注意してください。不安な箇所が残っているからといって、同じメロディーを繰り返し歌うと喉を傷めます。でも、裏声の練習はたくさんやっても大丈夫ですよ!
通過点を楽しもう!”6~10年かかる”のですから
明日の弾き語りは通過点でしかありませんので、シンプルに楽しみに時間が経つのを待っていれば良いと思います。
自由な歌声を手に入れるには”6~10年”かかると言われています。あなたの声はまだ伸びしろいっぱい、期待いっぱいなのです。
明日も、出かける前にはいつもと同じボイトレをせねばなりませんから、目覚ましは早めにかけておきましょう。
以上、ご精読ありがとうございました。
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