【声帯結節】喉の病気、これはヤバイ!の信号とは(再投稿)

この記事は2018年3月3日に公開したものを2018年5月23日に追記・再編集したものです。

声帯はとても危うい器官で、ちょっとしたことですぐに傷ついてしまったり、悪くすれば一生の後悔を残す事にもなります。

有名なシンガー達も皆それぞれ、独自の慎重さで自分の喉を労わってるのだと思います。

皆さんも「喉の、超えてはならない危険な境界線」を知っておくべきです。

さて、以前の記事で声に悪い事の筆頭に「お酒」を挙げましたが、次に僕自身が経験した声についての最悪の出来事について書いてみようと思います。

お付き合い下さい。


前兆

2013年の4月でした。

僕が出演させてもらっているキャバンクラブ大阪では、毎年6月に大きなイベントが行われます。

6月18日がポールマッカートニーの誕生日なので、毎年その近辺にポールの曲をたくさん演奏して、その功績を称える為のものです。

そのプロデュースを僕が担当させて頂く事になりました。

出演メンバーを決めたり、曲目を決めたり・・・ワクワクするような日々でした。

僕自身も出演する事になっていたので練習にも熱が入りました!

ただ僕には大きな不安がありました。

もう何ヶ月も前から僕の声はおかしくなってきていました。

明らかに出しにくい音域がありました。

それは高音域よりむしろ中音域が出しにくかったです。

中音域とは、つまり「地声と裏声の繋ぎ目」の部分です。歌にとって最大の難所は、どんな時にもこの「繋ぎ目」に集約されてしまいます。ミックスボイスの練習とは、この「繋ぎ目」を処理するための練習だともいえます。

 

歌えない状態になる

当時も、週に3日ほどステージに立っていた上に週末は自分の練習に加えて、ある先生にボイストレーニングを受けていました。

ある日の練習中に「声が滑る」ような感触がありました。

これは僕の体感なので上手く伝える事が出来ませんが、喉の表面がツルツルになって何の引っ掛かりも無くなって(あくまでも発声した時のイメージです)そんな明らかに今まで経験した事のない感覚でした。

それ以降ステージでは中音域(裏声と地声の中間あたり、喚声点、パッサジオ)が全然ダメになりました。

当時、僕は「きれいなミックスボイスで歌う」事を常に意識していました。

そのミックスボイスを出そうとしても、カエルが鳴いたような潰れた声しか出なくなっていました。

低音域と高音域はかろうじて生きていたのですが、その中間に「大きな川が流れている」と表現したいほどの断絶がありました。

これでは歌えないので、お仕事としては全くの失格でした。

 

声帯結節の診断

上記の6月イベントの事もあり、病院に行くと必ずドクターストップを受けるだろうなあ、と思ってしばらくそのままにしておいたのですが、会話の声が異常に掠れてきて話す事もままならない感じになってきました。

これは病院に行くしかないなと思い、耳鼻咽喉科に向かいました。

病院の先生の見立ては

「声帯の両端にコブが出来ている、つまり声帯結節

「手術は避けられるが、一カ月間できるだけ会話をせぬように」という事でした。

余談ですが、その時先生は何度か「アマチュアの歌手がかかりやすい病気」といったような事をおっしゃってました!僕、一応プロなんですけど・・・アマチュア並みの発声技術だったんやあ・・・別な意味でショックでした。

お店には一カ月間休ませてもらう事、ボイトレの先生にも状況を伝えました。

ボイトレの先生は凄く心配してくれて責任を感じて何度も電話をくれました。

そして、一カ月間会話を制限される事も辛かったです。僕、おしゃべりだから!

 

その後

6月のイベントには出演出来ましたが、声を強く出す事が怖くてあまり上手く歌えたとは言えません。

この出来事以来、歌う事に対してのある種の恐怖心みたいなものが生まれてしまって、しばらくは歌う事が怖かったです。お店と共演メンバーにも多大な迷惑をかけてしまいました。

これをきっかけに、耳鼻咽喉科の先生曰く「アマチュア並み」の自分の発声について真剣に取り組む事を余儀なくされた、という点では良かったのかもしれません。

声の出ないシンガーほど惨めで不要なものはないですから。

 

僕が感じた喉の危険信号

  • 繋がっていた声区が繋がらなくなる
  • 喚声点(パッサジオ)に大きな大きな断絶を感じる
  • 話し声が尋常じゃないほど掠れる
  • 声が滑るような、未体験の違和感がある

上記が僕が感じた危険信号です。(あくまでも個人の感想です)

もちろんそれ以外でも明らかな喉の違和感を感じられたなら、のど飴やマスク、スチーム吸入器などは何の役にもたたないので、とりあえず病院に行ってくださいね。

そして一旦しっかり治してその上で、これからも歌を人生の友とするならば

「発声を見直す事」「喉の機能回復を進めること」・・・つまりボイストレーニングをすること

が絶対に必要になってきます。

時間を掛けてでも根本的に発声を改善すべきなんです。

「連続運転に耐えうる喉」「スタミナのある喉」・・・こういった望みは全て「喉の機能回復」によってしか得られないです。つまり当時の喉は「声帯結節になる喉」でした。ボイストレーニングを正しく行なっていなかったので、目先の小細工では決して防げなかったと思います。

僕も含めて、これからもより健康的な発声を獲得したいものですね!

 

以上ご精読ありがとうございました。

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