ボイストレーニングに限らず、毎日何かを続ける事は本当に大変です。
これがドラムやピアノのような重量級の楽器なら、「毎日」というのは物理的にほぼ不可能じゃないかと思います。
しかし、僕たちが取り組んでいる楽器は「喉」です。
幸いにして、「持ち運べ」「気が向いた時に鳴らす事ができ」「弦を張り替える必要もない」。
そんな、すこぶる身軽な楽器なので、毎日少しでも練習を蓄積することは可能です。
今回はそんな記事となります。
お付き合い下さい。
声はいつでも出せる!毎日5分でも練習する!
「朝、ドライヤーで髪を乾かしながら裏声を出しています」「一日5分だけでも練習するように心がけています」
生徒さんたちから、こんな話を聞きます。
そうです!その心意気なんですね!
一日5分でも!
この蓄積が大きな成果となる事を信じています。
そして、何よりも「ボイトレする!という心意気を滞らせないこと」が大切だと思います。
例えばドライヤーを使いながらの裏声発声の中にも訓練価値の高い要素があると、さらに良いと思います。具体的には「低い裏声を息漏れさせながら」髪を乾かす癖がついたなら、裏声を毎日少しずつ純化していることになります。
更にテレビを見ている時などに、意識的に「アッハッハッハッ!」と大げさに笑ってみると良いと思います。声量を増す、地声を強くする訓練になります。(家族からは不評かもしれませんが・・・)
生活の中にボイストレーニングを上手く取り入れる事が出来たら良いですね!
これだけは絶対にやる!練習メニューの優先順位を決めておく
皆さん、現状の声の段階によって決められたメニューがあると思います。
それを全部やろうとすると結構な時間が掛かりそうです。(僕の場合は1セット1時間強です)
毎日全てを練習するのが難しい場合は、メニューの優先順位を決めておくと良いと思います。
ボイストレーニングは少しずつでも継続してやる方が良いので、週に一度たくさん練習するよりは、毎日少しずつ練習するように心がける方が良いと思います。
優先順位は客観的に分析して、バランスを取る方向で考えます。例えば地声が強すぎる傾向なら裏声の練習が最優先になります。そして短い時間しか練習出来ない時は、より基礎的なトレーニングを優先させた方が良いと思います。例えば地声と裏声をミックスする段階に達していたとしても、ミックスの練習だけをするよりは、より前段階の分離練習だけをする方が良いと思います。レッスンを受けている人は先生に優先順位を決めてもらって下さい。
やらないと落ち着かない状態までもっていく!
継続するためのコツで、良く言われるのが「習慣化」させる事です。
ボイストレーニングも全くその通りです。
毎日必ずコーヒーを飲んだり、ニュースを見たりするのと同じように「毎日少しだけ声について考える」癖がついたなら・・・
上手くなるための切符を手に入れたようなものです。
数か月間、我慢して毎日練習すれば「練習しないと気持ち悪く」なります。
そうなれば、シメたもんですね!
例えば、残業で疲れて帰ってきた夜。飲み会から帰ってきた時・・・。そんな時にふと「今、練習モードに入れたら、俺って凄いよなあ」と考えて、5分だけ練習してみて下さい。また、元旦でも大晦日でも旅行から帰ってきた日にでも「何もこんな日にまで練習しなくても」と思う日にこそ5分だけ練習してみて下さい。一年後にはきっと素晴らしく声を変える事ができていると思います!
ボイトレは、一旦練習するモードに入っていけたら、意外と熱中して出来るものです。
なので、とにかく裏声でも何でも良いので、まず少し声を出してみる事で、「5分のつもりが30分もやっちゃったよお」という事になるかもしれません!
以上、ご精読ありがとうございました。