カラオケボイトレ ~友人の声を分析する~

先日、友人たちとカラオケに行ってまいりました。

カラオケに行くと、いつも思うのは「他の人の声を聴く事は、とても興味深く勉強になる」という事です。

昨日のカラオケ大会も、3人の友人たちの声を(頼まれてもいないのに)注意深く聴き、あれこれを分析していました。

やはり、僕を含めて4者4様の発声の癖と独自の歌心を持っており、歌に現れる個性の独特さを感じました。

今回は、そんな僕の直近のカラオケ体験記について書いてみたいと思います。

(友人たちには、ブログへの分析結果の掲載を了承してもらっています)

お付き合いください。


それぞれの声の特徴

  • A君・・・話し声は、やや太く大きい(音程→中くらい)
  • B君・・・話し声は、やや細く小さい(音程→中くらい)
  • C君・・・話し声は、甲高く大きい(音程→高い)

上記は、3人のとても簡単な「話し声の特徴」の分類です。

さて、この3人が「歌を歌った時の状態」「改善した方が良い点」「改善する方法」について書いていきます。

A君

彼は3人の中では一番「地声が太いタイプ」です。

とてもはっきりとした、やや大きな声で話し、歌う事が好きな人です。

彼は、自分の持ち味である「太い地声」で声量豊かに歌います。

A君の改善点と方法

A君は「太い地声を持ち上げて歌う」ため、高音では声が裏返ってしまいます。

声のバランスとして「地声優先」傾向が顕著なので、「裏声を強く鍛える」事を最優先に行なうべきです。

元々、強い地声を持っているので、裏声を地声と同じ強さに鍛えるための訓練をやっていきます。

そして、最終的には地声と裏声をミックス(融合)していくことによって自然に音域は広がり「高音での裏返り」はなくなります。

A君の場合は、幸いにして「高音で声が裏返って」います。これは「地声と裏声が分離されている」という事を意味します。ボイストレーニングを始めるスタートの状態としては理想的です。きっと、グングン上手くなっていってくれるでしょう。(彼は僕のレッスンを受けていませんが・・・笑)

 

B君

彼は、少しかすれたような声で話す人です。

話し声・歌声ともに、A君程の声量はありません。

話し声も「はっきりとした地声」という印象は受けません。

むしろ、僕が寝起きの時に出る「弱いミックスボイス」的に聴こえますが、音程はそれほど高くありません。

B君の改善点と方法

B君は、声量を上げて歌う事をしないので、高い音程では「裏声に移行」する事が出来ています。

ほとんどは地声と裏声を行き来するだけですが、時折「ミックスボイスの芽」のような音が聴こえます。

地声・裏声ともに3人の中では一番弱いので、両方を強化する事から始めます。

そして、もちろん最終的には地声と裏声を一本化する訓練ができる事を目指します。

B君の「ミックスボイスの芽」は、地声と裏声が「同等に弱い」事によって生まれているので、あまり喜ぶべき事ではありません。やはり地声と裏声をそれぞれ強化して、もう一度ミックスしなければ歌に使える声にはなりません。

 

C君

彼は、とても高く大きな声で話します。

典型的な地声のトーンが彼の声にはありません。

C君の改善点と方法

C君は、男性の高い音域の歌や女性の歌でも(不安定ながら)歌えます。

ただ、男性の低い歌を歌った時に、極端に低音を出しにくそうにしています。

声のトーンは高く中性的なので、裏声が優勢に働いているのでしょう。

そのため、3人の中では一番喉のスタミナがあり音域も(特に高い方に)広いです。

現状は細い声に、太く豊かな成分を加えるためには「純粋な地声」を発見し、地声を鍛える事が必要です。

そして、3人の中で一番強い「地声と裏声の混合」状態であるといえます。

C君は「地声と裏声の分離」を徹底的に行ない、それぞれを強化~融合する、ボイトレの基本的なプロセスを注意深く踏んでいく必要があります。

一見、音域が一番広く聴こえるC君が、ボイトレのゴールからは一番遠いかもしれません。混合が強く、分離を徹底しなければならないからです。彼の声は高音でもあまり裏返りません。このことは実は「地声と裏声の混合」を意味する場合が多いです。

 

聴き方のコツ~まとめ

僕は彼らの声を聴く時に「次のフレーズで声がどうなるか」予想して聴いていました。

「今、ちょっと苦しそうな声を出してるな。次のフレーズでこのまま地声を持ち上げると裏返るぞ」「高音に行くに従って声量が下がってきてるな。このままだと次のフレーズで裏声に移行できるだろうな」という風にです。

今出ている声の状態が「良好」なのか、「破綻寸前」なのか?

もし破綻寸前なら、この人はどう対処して切り抜けるのか?切り抜けられないのか?

そういう目線で聴いていると、その人の喉の機能力を想像する事が出来ます。

また「裏返る」ことに代表される、歌にとっての所謂「不味い現象」は、ボイトレ目線でみると決して悪い事ではありません。

皆さんも、次回のカラオケ大会では他の人の歌声を是非注意深く聴いてみてください。

種々の発見がある事と思います。

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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