ボイトレの目標と目的 目標=毎日ボイトレする、目的=自由に歌えるようになる

皆さんは「目標」と「目的」を、違う意味で使い分けていらっしゃるでしょうか?

恥ずかしながら、今まで僕はこの二語をほぼ同じ意味に、曖昧に使っていました。

調べてみると「目標」は「目的」よりも後に実現するものであり、いくつかの「目標」達成の結果「目的」へとたどり着くものである、という事を知りました。

そして、「目標」と「目的」の違いをしっかり認識して、日々の行動に結びつける事こそ、何かを達成するためには必要だという事です。

今回はこの「目標と目的」をボイトレになぞらえてみて、望む結果に導くことについて書いてみたいと思います。

お付き合い下さい。


「目標」は具体的、「目的」は抽象的

まずはボイトレにおける「目的」を、「どんな歌でも歌えるようになる事」として定義したいと思います。

つまり、大好きな歌・歌いたい歌があるのに喉のスタミナの問題で諦めてしまっていたり、キーを下げて歌わなければならなかったり・・・そういう心配をせずに原曲キーのまま、何曲も続けて歌う事が出来るようになることです。

そして、その為にやらなければいけない具体的な練習方法は用意されています。

つまり「裏声と地声を分離させる」「アンザッツのトーンを高めていく」「声量を上げていく」等は、具体的な「目標」という事になります。

日々の練習とは、一つ一つの「目標」を達成していくために行なうものです。

レッスンとは基本的には「目標」の達成度合いを確認し、その為のベクトルと微調整していくためにある、といえます。

 

「目標」を逐一確認し、「目的」への道標とする

例えば「以前より、地声と裏声がそれぞれ強く出せる」という目標が達成されると、実際の歌にも良い影響が現れてくると思います。

「以前より少し楽に歌えた」「歌っていても、あまり疲れなくなった」等・・・これは、目的である「どんな歌でも歌えるようになる事」へと一歩近づいた事の証なので、「目標」に対する行動、つまり練習方法は間違っていないという事です。

例えば、レッスンで「〇〇さん、前より裏声と地声の分離が進んで、強く出せるようになったね!」となると、僕は「これは、歌っても相当違いがあるだろうな!」と予想でき、このままのレッスン方針で進めていって良い事がわかります。

レッスンで実際に歌を歌ってもらう事もあります(もちろん希望されれば、ですが)。このことは「目標」が「目的」へ結びつく過程を少し確かめている事になります。また歌を歌ってみる事によって「目標」の積み重ねがまだまだ足りない事を実感できるかもしれません。

 

「目標」の到達過程で「目的以外の成果」がある

「どんな歌でも歌えるようになる事」がボイトレの目的であったとしても、その目的が達成されるまでには色々な成果を自分で感じたり、また周りからの評価としても得られたりします。

例えば「話し声が強くなった」「宴会の席で、長時間喋っていても声が枯れなくなった」「電話の声が以前と違う、と言われた」等です。

これらは「目的が達成された」とは言えませんが、ボイストレーニングにおける目標を一つ一つクリアしてきた事によって得た、いわば「副産物」です。

またこれらの「目的以外の成果」を得られている事は、本当の目的への道標が間違っていない事の証ともいえます。

目的達成までに、思わぬ「目的以外の成果」を得られることは頻繁に経験すると思います。そして意外にも、そんな時にこそ「ボイトレしていて良かった!」と感じるものです。

 

「目的」が遠いと感じたなら、より初歩的な「目標」へと戻ってみる

ボイストレーニングをしていると「こんな事を続けていて、本当にあの歌が歌えるようになるんだろうか」と考えてしまう事はよくあります。

そんな時は、より初歩的・基本的な目標へと立ち返って「達成したと思っていた目標は本当に達成されていたのか?」と考えてみます。

例えば、「純粋な裏声を出す」という目標が達成されないうちから「裏声を使ったスケールを歌う」という目標は達成されません。

ボイトレは自分自身で客観的に見る事が難しい分野です。例えば「フルマラソンを走るという目的」のために「10キロ走るという目標」を達成出来ているか否かは客観的に判断できますが、「純粋な裏声を出すという目標」は自分自身での客観的な判断が難しいと思います。そういう意味でも、レッスンを受けて声を客観的に判断する事は、効率的な「目標達成」のためにはとても有益な事だと思います。

 

習慣としての「目標」達成

このブログで何度か書いてきた「毎日のボイトレ、一日5分でもボイトレする」といった「習慣化」も、とても大切な目標となります。

疲れて帰ってきた時でも5分だけボイトレする、このことが「どんな歌でも歌えるようになる事」へと及ぼす影響は僅かだとは思いますが、その「絶対ボイトレを休まない!」という習慣化自体がとても大切な目標です。

「毎日ボイトレ」は最も初歩的で、最も重要な「目標」です。

 

まとめ

以上、ボイトレにおける「目標」と「目的」について書いてみました。

小さな小さな目標達成の積み重ねが、大きな目的への確実な歩みのための唯一の方法です。

また、その過程で多くの「目的以外の成果」も得られ、その事がその先のボイトレの大きな励みにもなります。

また「毎日ボイトレ」という目標を達成する事は、目的達成のための大きな礎になると思います。

ぜひ一つ一つの細かい目標を達成して、大きな目的へと繋げてください。

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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