自分の歌声が嫌いなんです!ボイトレは「なりたい声・理想の声」を叶えます

「自分の歌声が嫌い!」「ライブの録音を聴くと、自分の声にゾッとする」・・・意外に、こんな人は多いです。

皆さんはどうでしょうか?

僕は、はっきり「自分の声が嫌い!」でした。

また、その事がボイストレーニングを始めるきっかけになった、という人も多いと思います。

今回はそんな「自分の歌声が嫌いだ!」「歌声を変えたい!」という人に読んでもらいたい内容です。

お付き合い下さい。


なぜ、自分の歌声が嫌いなのでしょう?

皆さん、自分の歌声が嫌いな理由・好きになれない要素は何でしょうか?

僕の場合は「か細い」「深みがない」・・・など色々ありましたが、何といっても「歪みがない」事が一番の不満でした。

僕はずっと、ロックシンガーの歪んだ荒々しい声に憧れていたので、たまたま偶然そういう声が出た時には大喜びしていました!(もちろん再現性はゼロです!)

今では、声の歪みは仮声帯によって作られることを学びましたが、当時はそのような知識もなく、ただ漠然と「ああ、僕にはああいう声は出せないんや。声は生まれつきのものなんや」と考えていました。僕のように「声は変えられない」と思い込んでいる人はとても多いです。実際には決してそんなことはありません。自分で自分の可能性に歯止めをかけてしまう事は本当にもったいない事です。

ある人は自分の歌声が嫌いな理由を「キンキンしている」からだと言い、一方では「こもっている」から嫌いだという人もいます。

また、僕のように「クリアー過ぎる」事を嫌う人もいれば、「クリアーな声」に憧れる人もいます。

皆、現状の自分の歌声には無い要素を獲得したがるのでしょう。

自分の声を録音して聴き返して「何かが足りない」と感じるなら、他の誰かが聴いてもおそらく「物足りない声」なのでしょう。僕は「本当に素晴らしい声」は、全ての人の魂を揺さぶるものだと信じています。なので「個人の好み」とは別次元の「誰が聴いても圧倒的に素晴らしい声」は必ず存在すると思っています。

元ビートルズのジョンレノンは、ビートルズ初期の頃の自分の声が嫌いだったそうです。とても良い声に聴こえますが・・・ジョンの理想とは違う声だったのでしょう。ジョンは自分の声に対して(おそらく我流の)試行錯誤を重ねた結果、1967年以降、ついに声を変えるに至り、それ以降残された録音ではビートルズ初期とは少し違う声を聴く事が出来ます。具体的に大きく変わったのは「喉頭の位置」ではないかと思います。初期の声では喉頭の位置は中間ですが、1967年以降はとても高い位置にあるように思います。これはボブディランとの出会いがきっかけになった可能性があります。ジョンはビートルズのメンバー中、歌詞や思想の面も含めて、最もディランに傾倒していました。そしてディランの声は「鼻にかかったような、喉頭の位置の高い声」です。しかし声を変えて以降、ビートルズ後期のジョンは喉に少し不自由さを抱えているようにも聞こえます。ジョンにとって「理想の声」への欲求には抗えなかったのでしょう。ジョンは自分の声の自在さを捨ててまでも、新たな声の獲得に努めたのかもしれません。

 

なりたい声・好きな声を分析してみて下さい

自分が憧れている歌声はどんなトーンなのか?なぜ、そんな声が好きなのか?・・・分析してみてください。

そうすると「中性的なトーン」「荒々しい声」「深く豊かな響き」・・・現状の自分の歌声には何が足りないか?が分かってくると思います。

「なりたい声」を頭に思い描くことはとても大切です。喉は「出したい声の方向に調整される」という不思議な力を持っています。出来るだけ具体的に「理想の声」をイメージする事を訓練しなければなりません。例えばレッスンで先生の声を真似て発声してみる、これもイメージする力とスピードの強化の訓練だといえます。

 

妥協なく、理想の歌声に向かってボイトレしましょう

「声は生まれつきのものだから」と諦めて、納得していない声で歌う事を続ける必要はありません。

理想の声を具体的に強くイメージし、分析して足りない要素を足していく事は充分に可能なのです。

日々の練習に取り入れるアンザッツトレーニングからも足りない部分を想像する事ができます。具体的には「声が籠りすぎている」ならアンザッツ5や1が、「キンキンし過ぎている」ならアンザッツ3aや6が弱いのかもしれません。

ただし、ある程度「声区融合」が起こっている、つまりボイトレが相応に進んだ状態でないと、理想の声の獲得は難しい面もあるとは思います。「地声と裏声のバランスを変える」「仮声帯を意図して使う」等のコントロールは、初心者のうちは中々難しいものです。

 

まとめ

声は生まれつきのもの・・・この先入観で全てを諦めてしまう、また妥協しながらのボイストレーニングに終始する事はとても勿体ないことだと思います。

声とは「喉頭の位置」「地声と裏声のバランス」「仮声帯の働きの有無」といった”説明可能な”条件の組み合わせによって、その姿を留めているにすぎません。

なので、充分にボイストレーニングを積み、喉をコントロールする事によって、声は必ず変える事が出来ます。

あのジョンレノンですら、自分の声を嫌っていたのです。

ぜひ、理想の声を追い求めてボイトレに励んで頂きたいと思います。

 

ご精読ありがとうございました。

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