裏声と地声 ハイラリとローラリ 歪みとクリーン ビブラートとストレート~正反対の声を出す

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ボイストレーニングとは「喉の自由度」を極限まで高めていく事が目的です。

「ありとあらゆる声が出せる」・・・これは、ボイトレの究極のゴールだと言えます。

しかし、僕たちは社会生活の中でのマナーによって・歌いたい歌の嗜好によって・・・その他の様々な「声に関する既成概念」の縛りからも、抹殺してしまっている声のトーンがたくさんあり、その事が喉に未使用部分を残しておく原因となり、ついには声の不自由さへと繋がってしまいます。

「普段出さない声のトーンを敢えて出していく!」、この考えを持っていると、ボイストレーニングの手助けとなる発声を日常生活に取り入れる事が出来ます。

例えば、テレビを見て大げさに笑ってみる・道端で聴いた鳥の鳴き声を真似てみる等・・・こういった事を少し取り入れるだけで、喉の機能回復をより一層促進させることが可能です。また、周りの人の物真似を積極的にやってみる事も効果的です。基本的にはボイトレは「加算」の考え方です。「少し猫の鳴き真似をしてみた」「わざと変な声で叫んだ」、これだけでほんの少し「喉が自由になる手助けをした」と考えて差し支えありません。

もちろん、普段のボイストレーニングの練習メニューに「ひと工夫」加えるだけで、その効果を絶大にする事も可能だと思います。

その一つの例として「練習メニューとは正反対のトーンの声をセットで出す」事について、この記事では書き進めていきたいと思います。

お付き合い下さい。


両極端の声を出せることは高い喉の機能の証です

正反対の声区・正反対のトーン等、声には必ず両極端の種類があります。

もちろん練習メニューの中で求められるのはその内の一種類だけの事がほとんどだと思いますが、その練習の時に正反対の声も「セットで」練習する事で、より一層喉の機能回復が進んでくると思います。

では、いくつか例を挙げてみたいと思います。

「裏声」と「地声」

これは「声区」という意味での「正反対の声」です。

もちろん裏声に特化した練習が必要な期間もあるとは思いますが、例えば裏声の短い下降スケールをやった後に、地声を一音挟む事によって、より裏声のトーンを際立たせる事ができ、また「地声を出している感覚」に相反するという意味で「裏声を出している感覚」をより強く体感できると思います。

こんな風にです↓

この練習はYUBAメソッドに通じるところがあります。つまり、声区の分離・強化の訓練としても使えそうです。

 

「喉の位置が高い声」と「喉の位置が低い声」

この練習は「声のトーン」「喉の状態」という意味で「正反対」です。

※喉の位置が高い=ハイラリ、喉の位置が低い=ローラリという言い方をします。ハイ(高い)ラリンクス(喉)の略です。

交互に繰り返す事によって、喉の位置の高低をより実感できると思います。

こんな感じです↓

こういう練習は、喉の位置以外の他の条件は同じ状態でやるべきです。つまり母音や音量は変えないようにして下さい。

 

「歪み声」と「クリーンな声」

歪み声を意図して出せる事は、「仮声帯」のコントロールが必要です。

また喚声点付近の音域になると、地声と裏声のミックス状態によっても歪み具合は変わってくるので、慎重な喉のコントロールが必要です。

こんな感じです↓

 

実際の歌の中で「歪ませたり、クリーンに歌ったり」という調整が必要な事も多いと思います。そういう意味ではとても実戦向きな練習といえるでしょう。

 

「ビブラート」と「ストレートトーン」

ビブラートをかけられること自体が喉の機能が高い事の現れですが、やはりストレートトーンも意図して出せるように確認しておいた方が良いと思います。

さらには、ビブラートの揺れ幅を変えながら練習してみると、より難易度の高いメニューになります。

こんな風にです↓

 

細かすぎるビブラートは「トレモロ」と呼ばれ、特にクラシックオペラでは「美しくない・生理的に正しくない」という理由で忌み嫌われていました。しかしこの「トレモロ」とて意図して出せた方が良い事は言うまでもありません。「トレモロが出せない=出せない声がある」という事です。※浅丘ルリ子さんの歌声の特徴は細かく震えるような「トレモロ」です。

トレモロです↓

 

練習は積極的にカスタマイズしていくべきです

いくつかの例を上記に載せましたが、他にもたくさん思いつくと思います。

こういう事は、いわば「練習のカスタマイズ」ともいえます。

例えばボイトレ独習本でのサンプルメニューにしてもページ数など物理的制限もあるので、そんなにたくさんのメニューが載っていない場合も多いと思います。

ボイトレに「出してはいけない声」はありませんので、どんどん色々な声を試していくべきだと思います。(むしろ同じようなトーンの声ばかり使っている方が声の固着を生み、結果的に不具合が起こる事は多いです。)

加えて、出す声の方向性としては「一般的な声」よりも「素っ頓狂な声」を出す心構えであれば尚良いと思います。「奇声」は喉を強力に機能回復させてくれます。また「奇声」だと感じる声は「出す機会の少ない声」だと考えると良いでしょう。

 

まとめ

ボイストレーニングでは「ひと工夫」によって効果が倍増する事もたくさんあります。

ある声が出せるようになったら「正反対の声は出せるのか?」という意識を常に持っておくだけで、長い目でみると随分違う成果になると思います。

是非、積極的にいつも「正反対の声」を出してみてください。

 

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以上、ご精読ありがとうございました。

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