【ボイトレ格言】声は才能ではなく”喉の使い方”、集中出来ない時もある、声が裏返っても大丈夫!

先日、餡子(あんこ)を使ったお菓子を作っている会社の会長さんの講演を聴く機会がありました。

たかが餡子、されど餡子!僕たちが普段から何気なく口に入れているものにも、こんな苦労話があるものだなあと感心しました。何しろその会長さん、自分の会社の餡子製品をほぼ毎日のように食べているのだそうです!「毎日毎日、餡子を食べていて、よく嫌になりませんね」という疑問が湧きますが「そもそも自分が食べて嫌になるようなものを、お客さんに売るわけにはいかない」という考え方なのでしょうね・・・

その会社、全国的にも名の通った有名な会社ですが、自分の会社の製品を販売してくれている地方の卸問屋さんの名前をスラスラと淀みなく答えられていました。会社を統括する立場の人が、そんな現場の隅々のことまで把握してらっしゃることに驚きました。

ボイトレ学習者は、いわば”自分の声を統括する”立場です。せめて自分の喉の状態をリアルタイムに、細部まで知り尽くしておきたいものです。自分の喉の「今日のご機嫌は?」・・・これぐらいは直感的に分かるようにしておく必要があります。

さて今回は、またまたボイトレ格言の記事となります。

お付き合いください。


自分がもっている才能に気付くこと。そしてそれを使える状態にすること。

そうすれば誰だって幸運に巡り合える。

フランク・シナトラ

【ボイトレ格言】コーナーにも何度か登場したご存知フランク・シナトラ、俳優としての活躍でも知られる彼の異名は「ザ・ヴォイス」!まさに歴史的大歌手に相応しい称号ですね。

さて、今回取り上げたシナトラの名言ですが、正に「声そのもの(ザ・ヴォイス)」についての発言とも捉えることができます。

喉が歌声を作り出すことが”才能”だとすれば、その”才能”は全ての人に平等に与えられています。(ほとんどの人が「声は生まれつきのもの、変えることは出来ない」という間違った認識を持っていることは大変勿体ないです)

人間の喉は本当に素晴らしい力を秘めていますが、ボイトレとは正に「それを使える状態にすること」なのです。喉は「元々の機能」に大差はなく「その使われ方」が問題なだけなのですから。

 

集中できない時があっても深刻に考えない。人には生体としての「リズム」があります。

生命体のリズムですから、当然いつも同じではなく、「波」があります。

松本幸夫

人材育成コンサルタントで著述家の松本幸夫のこの言葉は、ボイトレ学習者の気持ちをスーッと楽にさせてくれます。

根が真面目な人ほど、集中出来ない自分を恨んだり蔑んだりしますが・・・そりゃそうですよね、人間には「リズム」がありますよね!

けれど、そのリズムをコントロールすることは可能だと思います。「こういう時は集中出来ない、こういう時間帯なら集中出来る」・・・自分の”生体としての特徴”をよく理解して効率よくボイトレすることが大切なのではないでしょうか?

因みに僕は夜のボイトレはどうも苦手です。練習するなら朝の方が良いです。けれどそれも人それぞれなのかもしれません・・・僕のリズムは”朝練習”でも、他の誰かのリズムは”夜練習”なのかもしれません・・・

 

努力を怠れば進歩が止まるばかりでなく、かならず退歩する。

藤沢秀行

囲碁棋士の藤沢秀行はこんなことを言っています。

僕もボイトレは、特に初期においてはスタートダッシュが肝心であると考えていますが、その理由は「退歩」の怖さがあるからです。

例えば、これまで腹式呼吸で強い息を吐くことによって声を張り上げて歌ってきた、それも何年にもわたって・・・そんな人は特に注意が必要です。歌う時の「張り上げ癖」は治りにくいので、少し練習を休むとすぐに元の木阿弥に戻ってしまいます。なので、少なくとも”呼吸に頼らない”発声が身に付くまでは練習を怠らないでほしいと切に願います。

 

問題を抱えているだって?素晴らしいことじゃないか。

W.クレメント・ストーン

実業家で自己啓発作家のW.クレメント・ストーンのこの言葉、僕は初めての生徒さんへのレッスンの時に同じことを思います。

「高音で声が裏返るんです!」・・・素晴らしいことじゃないですか!あなたの声の問題は”声の裏返り”という形で、はっきりと表に現れているのですから!

ボイストレーナーの見地からは「声が裏返る」悩みを抱えている人は導きやすいのです。裏声と地声の機能がコロッと入れ替わってしまうだけで、何も悪いことではありません。(もちろん”ボイトレ学習者として悪いことではない”という意味です。本人さんはもっと切実でしょう、カラオケで歌ってもしょっちゅう声が裏返るのですから!)「声が裏返る」ことは、ボイトレの初期段階に必須である「声区分離」というスタートラインにキチンと立てているという事です。

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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