【ボイトレ格言】焦らず慌てず急がず、声は徐々に成長する

ボイストレーニングを成功させるためには、我慢強く毎日同じ事が出来るか?が、とても大切です。

人間誰しも、始めた頃の熱意はそうそう長くは続かないものです。ましてやモチベーションが下がった時でも、やる事といったら「声区分離」「アンザッツ」「融合」といった昨日と同じ練習・・・でも、そんな時こそコツコツ同じ練習を続ける事がボイトレ成功への唯一の道筋です。

今回は、そんなボイトレに停滞感を感じている方、今にも挫折しそうな方への格言をまとめてみました。

お付き合い下さい。


失敗する者の多くは、あきらめてしまうとき、自分がいかに成功に近づいているかに気付いていない。

トーマス・エジソン

「喉」という見えない楽器と向き合っていかなければならない事が、ボイトレの難しいところでもあります。

ジムに通って体を鍛えている人なら、鏡に映った自分の体を見たらその成果がはっきりと分かるというものですが、喉に関してはそんな訳にはいきません。

しかし、もしかすると、これまでの積み重ねによって蕾から花へと変わる直前であり、正に「明日にも咲こうとしている」かもしれない・・・そんな喉の機能を確かめるためには「出てくる声」で判断するしかありません。

やはり「成長が感じられない」と挫折しそうになった時には、3か月前・半年前の自分の声を思い出してみる事です。

もしも日々少しずつ練習を積み重ねてきたのなら、「裏声の純度」「地声の豊かさ」「各アンザッツの響き」・・・何かが必ず変わってきているはずです。

その小さな変化こそ皆さんにとって、エジソンの言うところの「成功に近づいている」証です。

 

人生を決定するのは、往々にして考えなしになされた行動なのだ。

アンドレ・ジッド

この言葉、最初見た時は一瞬「えっ?!」と思いましたが、よくよく考えると妙に納得させられます。

皆さんがボイストレーニングを始めた時は、立ち止まってよく考えて、この先自分の生活や人生にボイトレはどんな影響を与えるだろうか・・・そんな風に真剣に熟考してから始めたでしょうか?

もちろんそういう人もいるでしょうが、ただ何となくネットで「ボイトレ」の単語に目が行った、街を歩いていて「ボイトレ教室」の看板を見つけた・・・そんな方も多いのではないでしょうか?

私事になりますが、僕がボイストレーナーとなった元々のきかっけは、キャバンクラブ大阪でビートルズの曲を歌う仕事に就いたからです。実はこれとて大した志があった訳ではありませんでした。当時、少し自分の時間が持てるようになってきた頃だったので「好きなビートルズを演奏出来るなら、それも良いな」という、とても軽い考えで始めた事でした。それが、結局アンドレ・ジッドの言うところの「僕の人生を決定した」ことになります。

「何となく始めた」ものだから「何となく終わる」と限った訳ではないと思います。

もしボイトレに挫折しそうな時、この言葉を思い出してみてはどうでしょうか?

 

あまりのひたむきさに神様が哀れに思い、かわいそうだから注文をあげよう、と思われるくらい努力するしかない

稲盛和夫

この稲盛さんの言葉、とてもユニークで心に残ります。

「神様が哀れに思う」くらいのひたむきさ・・・僕は中々そんなレベルで練習はできませんが(笑)

確かに、ボイトレはひたむきな頑張りこそが実を結ぶ世界です。多くの人が考えているように、声は「才能」「センス」で決まるものではありません。

もしここで止めてしまったら・・・明日にでも「神様が哀れに思い、かわいそうだから上達させてあげよう」と考えているかもしれません。

 

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。おしなべて、事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。あせらずあわてず、静かに時の来るを待つ。時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。だが何もせずに待つ事は僥倖を待つに等しい。静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力を蓄えている。たくわえられた力がなければ、時が来ても事は成就しないであろう。

松下幸之助

この言葉の意味は僕にもよく分かります。

ボイトレをしていると、全然成長を感じない「停滞期」が必ずあります。

こういう時に諦めてしまわず、「時が来るのを待つ」覚悟が必要なのですね!

いつものトレーニングを淡々と続けながらジッと待つ、すると今までにない喉の解放感をきっと味わえます。

ボイトレの場合はこの「停滞期」を、成長するための前提として頭の片隅においておけば、段々と「停滞期を楽しむ」余裕が生まれてくるはずです。

 

速やかに成長するものは早く枯れ、徐々に成長するものは永存する。

J・G・ホーランド

少しボイトレの中身の話になりますが、「明日からミックボイスが手に入る」といった類のトレーニングで得た声は長続きしません。(これは僕の経験からもそう言い切れます)

「声区の分離・強化・融合」・・・この面倒なステップを踏んでこそ、喉は徐々に活力を取り戻し、やがて自由に歌う事が可能になります。

確かに、その成長は「徐々に」ではありますが、全ては「永存する」喉の為に行なう事です。

焦らずコツコツと「一生ものの声」を育てていただければと思います。

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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