カラオケで力強く歌えない女性は「こんにちは!」と言ってから歌い始めてください

車に乗って街を走っていると「カラオケ」の文字をたくさん見かけます。

大手のカラオケチェーン店はもちろん、小さな飲み屋さん、喫茶店、さらにはカラオケの設備があるネットカフェもあります。

もはや日本人の生活には無くてはならない「カラオケ」は、世界的にも広がっているようで、ローマ字でそのまま「Karaoke」と訳され、色々な国に浸透しているようです。

イギリスでの調査では「最も重要と思いつつも最も不快に感じる電子機器」の一位にカラオケが選ばれる、という嬉しくないデータもあるようです。防音設備のない場所での深夜のカラオケなら、確かに「不快」と感じる人は多いでしょうね。

さて、そんな僕たちの生活に深く浸透しているカラオケですが「私、上手く歌えないんです!」と、ある種のコンプレックスを抱いている人は意外に多いのではないでしょうか?

今回はそんな方たちの中でも、特に「力強く歌えない」と感じている女性に対しての内容で書き進めてみたいと思います。お付き合いください。

 

強い声が出せない理由は?

「強い声」「声量のある声」を一朝一夕で獲得することは難しく、それ相応の期間正しい練習に取り組む必要があります。

けれど上に書いたような根本的な問題は取り敢えず脇に置いておくとして、特に女性に多いのは「ほとんど全編を裏声ばかりで歌う」傾向のある人です。

つまり、本来は地声で力強く歌えるはずの音域まで裏声で歌ってしまっている方がおられ、こういう人は歌全体がとても弱々しく聴こえるでしょう。また歌っている本人の体感としても「力を込められない、すっぽ抜けたような感じ」になると思います。

よって、一番シンプルに歌に力強さを出すとなると「地声で歌える音域は、地声で歌う」ということになります。

逆に男性の場合は、本来ならば裏声で歌うはずの音域まで地声で張り上げて歌ってしまう人がとても多い印象です。(女性とは全く反対の症状です) この「裏声をたくさん使いたがる女性」「地声をたくさん使いたがる男性」という声の選び方の”男女差”は、そのまま日常会話の声の”男女差”だといえます。つまり「男性らしい声=地声優勢」「女性らしい声=裏声優勢」という日常的なマナーの蓄積がカラオケなどで歌う時にもそのままの形で現れてきます。

本来、人間は誰でも強く声量豊かで、しかも広い音域を歌える能力を持っています。しかしながら、ほとんどの現代人は喉の機能が衰えてしまっているため、声がとても不自由な状態になってしまっています。そしてこの根本的な喉の問題を解決するために行うのがボイストレーニングだといえます。

 

裏声に切り替えるポイントを変える

上の項で書いた「地声で歌える音域は、地声で歌う」ためには、裏声への切り替えポイント(音域)を変更する必要があります。(そもそも全編を裏声で歌っている人には、当然切り替えポイントはありませんが・・・)

「力強く歌えない」と感じている人は、この切り替えポイントが低すぎるので、これを上げるようにします。

つまり現状は”ド”より上を全て裏声で歌っているなら、”ミ”まで地声で歌うようにする、という具合にです。

こうすることで地声で歌う音域が必然的に増えることになるので、少なくとも「力強く歌える箇所」は確実に増えるはずです。

地声で頑張るのは、最初はミ”くらいまでに留めておいた方が良いでしょう。なぜなら、そもそも「力強く歌えない=裏声ばかりで歌ってしまっている」人は地声が強いとは言えないからです。そんな状態で、さらに上の音域まで地声で張り上げてしまったら途端に喉を傷めてしまいます。それほど喉が衰弱した人にとって地声を張り上げることは危険なことです。

 

歌う前に「こんにちは!」と言ってみる

「地声で歌う音域を増やす」とはいっても、そもそも「地声ってどんな声?」という方もおられます。

「ほとんど全編を裏声ばかりで歌う」傾向のある人は、「歌声=裏声」という発想が染み込んでおり、「地声で歌う」という事が全く出来なくなっている人もいます。

そういう人は、「こんにちは!」と挨拶してから、その感覚のまま歌い始めてみてください。(”太くて豊かな声の男性”をイメージして、出来れば具体的に誰かを思い浮かべて、その人の物まねをするつもりで「こんにちは!」と言ってください)

そうすることで地声の感覚を取り戻しやすくなり、その感覚を歌に引き継いでいければ「地声で歌う」ことが出来ると思います。

そして「地声で歌う」感覚を取り戻せたら、地声で歌える箇所(例えば”ミ”より低い音)は力強く歌ってください!また、それより上の音域(例えば”ファ”より高い音)は軽く裏声で歌いましょう。

ボイトレのゴールは「声を一本化する」ことだとも言えます。つまり地声と裏声の境目をなくしてスムーズに繋がった声を獲得することです。その意味からは上に書いた「地声と裏声」をハッキリと分けた歌い方はボイトレの目的とは矛盾して聞こえます。ただし混同してはいけないことは「一本化された声」はあくまでも「喉の機能」としてのゴールです。それはもちろん「地声と裏声をハッキリ分けて歌うことやめなさい!」と言っていることではありません。ボイトレで目指すところは「喉の機能的には地声と裏声の区別を無くすことが充分に可能だが、地声と裏声を別々に出すことも簡単にできる」、そういう喉にしていくことです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

現代人、特に女性は(求められるマナーの点からも)地声が常に劣勢になっていることも多く、歌を全編裏声で歌う人も実際にたくさんおられます。(年配の女性に多い印象です)

しかし「力強く歌えない」というコンプレックスがあるならば、地声を使っていくしか方法はありません。(裏声はどんなに鍛えても”地声のような質の力強さ”には決してなりません)

また、上に書いた方法で歌うことは、ボイトレの基本的なプロセスである「地声と裏声の分離」「地声と裏声の強化」の目的にも沿うものです。

ぜひ、お試しください。

 

以上、ご精読ありがとうござました。

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