「防音設備必須!」となるようなボイトレを!”声量”は喉の能力のシンプルな指標

「小さな声でのボイトレ」・・・「息漏れの裏声」や「シュナル(極低音)」など可能なものもありますが、やっぱり出来るだけ大きな声で練習することが理想です!

ボイトレを頑張る先には”裏声と地声をくっつける”、つまり「声区融合」という目標が待っていますが、”どちらか弱い方に合わせてくっつける”という考えは捨て、”強い方はより強く、弱い方はそれに追いつくように”という考えでやっていきたいものです。

なので、とにかく「最大の音量」を意識してボイトレをすることは(原始的ながら)とても大切で、声を育てる”大前提”だと、僕は思っています。

「声量」を”それほど必要ないもの”とか、極端な場合は”大きな声で歌ってはいけない”というような考えを持つ人もいますが、僕は違うと思います。会話の声での話になりますが例えばファーストフード店で注文を取ってくれた店員さんの声が聴きとりにくかったら、僕たちはストレスを感じます。やっぱりその店員さんの声には理屈抜きで「声量」が足りないからであり、”相手に届ける”という声の目的には達していないからです。歌の場合も同じだと思います。陳腐な言い方かもしれませんが「人の心に届く声」の大前提は”声量がある”ことだと僕は思います。(”大きな声で歌ってはいけない”という考えの真意は「大きな声で歌うとテクニックが乱れる」という喉の機能の弱さのことを諭しているのだとは思いますが・・・)

さて、僕はボイトレを「自宅」か「車の中」かのどちらかで行なっています。(自宅にはヤマハの簡易防音室を置いています。)

けれど、時々僕は考えます・・・「僕よりずっと声量のある人たちはたくさんいます。あの人たちは今の僕の練習環境では目いっぱいのボイトレができないんじゃないか」


声量にも、上には上がいます!

確かに僕も決して「声量がない」わけではありません。生徒さんや何人かの仲間たちは「石橋さんは凄い声だ!よくあんな大きな声が出るなあ!」と言ってくれます。また久しぶりに会った友人からは「話し声がうるさくなった!(笑)」とも言われ、僕自身、自分の声の変化の現われとして「声量アップ」を日々感じています。

けれど僕を教えてくれている先生方や仲間のシンガーの中には、僕より凄い声量の人はたくさんいます。また、世の中の「名歌手」たちは、そんな人だらけなのかもしれません。

 

”あの人たち”は、車中ではボイトレできないでしょう

僕が公園の脇に車を停めてボイトレをしていると、時々向こうから歩いてくる人と目が合います。その人は、小さなキーボードを弾きながら運転席で発声練習をしている僕を不思議に思っているのでしょう。車の中の音は思っている以上に外に漏れているので、僕は通行の人が僕の車の傍を通るときは練習を一時中断するようにしています。

僕でさえ、車中の練習にはそれほど気を使っています。とすると、”あの人たち”が目いっぱいの音量で車の中で練習をすることは不可能でしょう。(”あの人たち”とは、僕より凄い声量の持ち主の人たちのことです。)

 

”あの人たち”は、簡易防音室でも物足りないでしょう

僕が自宅で使っている簡易防音室、コンパクトなわりに防音性能も高く中々優秀なのですが、それでも僕の声は少し外に漏れているようです。

家族に尋ねると、やはり「(僕の練習の声は)漏れている!」と言っています。(簡易防音室の隣の部屋はリビングです。奇声やガムの声がよく漏れているようです!)

・・・やっぱり”あの人たち”の声を、僕が使っている簡易防音室で封じるのは難しいみたいです!

 

あなたの今の練習環境が”使い物にならなくなる”声を目指しましょう

上の項で書いたような”あの人たち”のような爆発的な声量を目指して、僕自身もボイトレを続けています。それは今の僕の練習環境が、僕の声を封じ込めることが出来なくなる、そんな声を目指すことです。

「車の中での練習なんか近所迷惑でやっていられない」「簡易防音室の中で練習していても、リビングでテレビを観ている家族から苦情が出る」・・・そんな凄い声量を目指す事です。

正しくボイトレすれば、”無理やり大声を張り上げる”こととはまた全然違う次元での「本物の声量」を少しずつ身に付けることが出来ます。

本物の”声量のある声”は健康的で持久力抜群です。「腹から大きな声を出し続けたから声が枯れた」・・・機能回復の進んだ喉にはこういう事は起こりません。

ぜひ、あなたの練習環境が「あなたの声に耐えられないようになる」ことを目指しましょう!

「今までは自宅で練習出来ていたけれど、声量がついてきていよいよ厳しくなってきた。いちいちカラオケに行って練習しなくちゃならんから大変だよ!」・・・素晴らしいことですね!(お金はかかりますけど・・・)

「声量ばかり身に付けてもなあ、歌が上手くなりたいんだよなあ」と嘆かないでください。喉の機能回復は”どこか一点だけ”とか、そんな器用なことは出来ません。健康的で持久力のある声量がついてきた・・・これはそれだけ喉の機能が上がったことであり、それだけ声の自在性も増しているはずです。ボイトレとはそういうものです。何か一点だけ良くなったということはあり得ません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

あなたの声に今の練習環境に収まりきらないほどの声量がついてきたなら、それは喉の大きな成長です。

「大きな声が出せるようになった」ことは、そのまま喉の機能アップなのです。きっと他のこと(音程、音質など)にも自在性が増しているはずです。

「声量がありすぎて、練習場所に困る!」「俺の練習は防音設備必須だぜ!」・・・そんな贅沢な悩みを持ちたいものです。

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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