声は変えられる 鋭い声・甘い声・きれいな声・歪んだ声、喉を思いのままに操る

「声は天性のもの」「声は生まれつき」「喉の強い奴はいいよなあ!」・・・

このようなセリフを日常的に耳にします。

世の中のほとんどの人は「声は変えられない」と信じているようです。

それでもボイストレーニングに通う人がたくさんいるのは何故でしょうか?皆さん「声は変えられないけれど、せめてもう少し上手く歌えるようになりたい」と考えての事でしょうか?僕は事実はこうだと思います→「声は変えられる。声を変えるために喉を機能回復させたなら、自動的に歌えるようになる」

しかし、このブログでも度々書いてきたように「声は変えられます」。

正しいボイトレを行なって喉を機能回復させ、本来の「歌える喉」へと蘇らせたなら、もうその時点で声は劇的に変わっているはずです。

一方、ギターを例に考えるとどうでしょうか?

アコースティックギターは、基本的には音を大きく変える事はしません。(リバーブをかけたり、細かい操作はしますが)

では、エレキギターはどうでしょうか?トーンを鋭くしたり甘くしたり、歪ませたりクリーンにしたり・・・「エフェクター」という装置のおかげで音を様々に変える事ができます。

世の中では「声」は「生の楽器=アコースティック」なものなので、「音色を変化出来ない」という認識ですが、実際には「エレキギターにエフェクターを繋ぐが如く」とてもバリエーション豊かに音色をコントロールする事が出来ます。

この記事では、声の「音色のコントロール」について書き進めてみたいと思います。

お付き合い下さい。


喉は「音色変化に富んだ」な楽器です

僕は、喉ほど音色変化が自由に出来る楽器はないと思っています。

しかも、その音色変化の為に「エフェクター」等の装置の力を借りることはありません。

正に楽器(喉)そのものの力で、無限とも言える音色の変化が可能です。

そんな、とてつもない能力を持った喉という楽器、たった一つの音色しか出さないで済ますのはとても勿体ない使い方だと思います。

僕たちシンガーは、もっと自分の楽器の音色に拘るべきであり、また喉は拘るに値する素晴らしい能力を秘めています。

「アコースティック」とは「楽器本来の・電気装置の助けを借りない」という意味です。喉は「アコースティック」な楽器でありながら「エレクトリック」な楽器に匹敵する様々な音色の変化が可能です。

声を構成する要素はたった二つ、「地声」「裏声」だけです。この二つのバランスを変えるだけでも無限の音色を引き出す事が出来ます。

 

喉には「トーンコントローラー」があります

エレキギターのボディには「トーンコントローラー」というツマミが付いています。

このツマミを操作する事で、ギターの音色は「甘く」もなり「鋭く」もなります。

喉にも「トーンコントローラー」が備わっています。

喉頭の位置を高くすると「鋭い」音色に、低くすると「甘い」音色に瞬時に変化します。これはまさに「トーンコントローラー」そのものの機能です。

 

喉には「ディストーションスイッチ」もあります

ロックなどのジャンルのギタリストは「ディストーション」と呼ばれるエフェクターを繋いで、ギターの音を歪ませています。

一方、喉には「仮声帯」という「ディストーションスイッチ」があります。

少々経験を要するとはいえ、この「仮声帯」をコントロールすることによって声に「歪み」を加える事が出来ます。

「仮声帯」は、喉の「ディストーションスイッチ」だといえます。

上手なシンガーは「仮声帯」を巧みにオンオフして「歪み」と「クリーントーン」を自由にコントロールする事ができます。「歪み声」は「出来る人と出来ない人がいる」と信じられていますが、実際は全ての人の喉に潜在的に備わっている能力です。

 

喉には「サスティナー」も「ビブラートエフェクター」も備わっています

「サスティナー」はロングトーンを、「ビブラートエフェクター」はビブラートを、それぞれギターの音に加える事が出来るエフェクターです。

喉の機能回復が進んでくると「ロングトーン」も「ビブラート」も、自由自在にコントロールする事ができます。

「ロングトーン」や「ビブラート」は、喉の自在性の現れです。ボイストレーニングが進んで喉の機能性が高まってくると、色々な歌唱テクニックが可能になってきます。つまりボイトレが進むにつれて手にするエフェクターが増えてくる、そんなイメージです。

 

まとめ

「声(喉)は宇宙一の楽器である」と言った人がいますが、僕はこの言葉はオーバーだとは思いません。

喉は、正しくボイトレして鍛えれば、軽く「宇宙一」を名乗れるほどのポテンシャルを備えています。

事実、喉は「地声と裏声」という、たった二つの要素のバランスの変化だけで、無限の音色を作り出します。

また「歪み」「ビブラート」といった装飾表現も思いのままです。

ギタリストは自分の楽器の出す音に拘る人が多く、いつも新しい音色を求めてエフェクター選びに余念がありません。

本当はシンガーこそ「声は変えられない」という間違った認識を捨てて、本来多彩な音色を出す事が出来る喉のポテンシャルをより一層引き出すように努めるべきだと思います。

また、喉はその熱意に充分に応えてくれるはずです!

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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