オープンマイク・飛び入りライブに参加しよう 緊張して何曲か続けて歌う難しさ

このブログでも再三書いているように、ボイストレーニングは(ほぼ一人の例外なく)ある程度の時間がかかるものです。(年単位の期間は必ずかかるでしょう)

また、「ボイトレしている間は歌わん!歌うのは喉が完全に自由になってからだ!」という人は少ないと思うので、いわばボイトレ学習者はいつも「未完成な喉で」人前で歌っている事になります。(喉が完全に自由になるのを待っていたら、少なくとも数年は歌を我慢しなければなりません。それはあまりにストイック過ぎるでしょう!)

「バンドを組んで歌っている」「通っているボイトレ教室主催の発表会がある」といった人たちは定期的に発表の機会があり、その都度ボイトレの成果を人に聴いてもらう事が出来ますが、そうでない人はそう簡単に発表の場を持つことが出来ません。

「1回の本番は100回の練習より効果がある」とも言われます。またステージに立ち、お客さんに向けてMCや曲紹介をし、聴かれている・見られている緊張感を持ってマイクに向かって歌う・・・当然本番でないと味わえない事も多く、その経験は誰にとってもとても大きな財産になると思います。

そんな、本番の機会を求めるボイトレ学習者の方は、是非「オープンマイク」に参加してみてはどうでしょうか?

「オープンマイク」とは、ライブハウスが個々に主催する、いわゆる「飛び入りライブ」の事です。

お住まいの街でも探せばそんなライブハウスは見つかると思います。(オープンマイク 飛び入りライブ 弾き語り などで検索してみてください)

上記のような形式のライブに僕も何度か出演したことがあります。(大学生の頃だったと思います)当時は「オープンマイク」という呼び名はまだなく「飛び入りライブDAY」といった名称でした。1990年代なので当然インターネットもSNSもない時代です、共演者とはその場限りの交流に終わっていました。(あくまでも”僕の場合は”ですが・・・)

オープンマイクの形式としては・・・予めエントリーしておいて、当日はリハーサルなしで歌う事が多いです。持ち時間は2~3曲分という場合が多いと思います。

ということで、今回の記事では「オープンマイクに参加するメリット」について考えてみたいと思います。

お付き合い下さい。


一人でライブを切り盛りする経験を得られる

オープンマイクに参加するという事は、「2~3曲のソロライブ」をやるのと同じことです。これは中々に大変な事です。

選曲に始まり、曲間のMC、お客さんとのやり取りが生まれる事もあるでしょう。余裕があればお客さんに手拍子を促したり一緒に歌ったり・・・時間は短くても、きちんと構成されたライブを聴かせる意気込みが必要です。

「1曲だけ」と「2~3曲」とではライブとしての”格”がかなり違ってきます。複数曲を歌うとなると起承転結を考える必要があり、曲の順番も大切になってきます。そして複数曲をやるとなると当然、曲間の”繋ぎ”も自分の力でやらなければなりません。

 

ボイトレの成果を確認できる

そして、もちろん「ボイトレをやってきて、声がどのように変わったか?」の試金石となります。

ボイストレーニングの見地からは、次のような事に注目したいと思います。

緊張状態の中で喉がどのような仕事をしてくれるか?

自宅での練習とは違い、オープンマイクでは「お客さんに向けて歌う」ことをしなければなりません。これは相当な緊張感を伴います。

緊張によって喉は「とんでもない動き」をする可能性もあります。高い声を無理矢理に張り上げてしまったり、声が裏返ってしまったり・・・予想外の事が起こるかもしれません。

けれど、人前で歌った時に喉がそのような状態になって声が上手くコントロール出来ないなら、それが「現状の喉の限界」だと考えるしかありません。

よく「リラックスして!」「脱力して!」と言いますが、意識的にリラックスすることほど難しいことはありません。

オープンマイクの本番で起こった事は、そのまま「未完成な練習項目」だと考えましょう。「張り上げてしまった」のなら、腹式呼吸や呼気圧迫の癖が抜けきっていないのです。「声が裏返ってしまった」のなら声区融合が甘いのです。つまり弱点を知る事ができる意味でも、本番を経験する事は何にも増して財産となります。

上では「未完成な練習項目」と書きましたが、多くの問題の根っこは同じです。呼気圧迫の癖を取り除くのも、声区融合を進めるのも、全て「正しいボイストレーニング」という枠組みの中でしか解決しません。つまり裏声と地声の分離と強化・融合、各種アンザッツなど、いつものトレーニングを淡々と行なうことが唯一の方法です。

 

数曲続けて歌う事が出来るか?

実は、僕がオープンマイクに参加してほしいと思う一番の理由は「2~3曲続けて歌う」ということなのです。

喉にとって(実戦的に考えて)最も大切なことは「持ちこたえられる」、つまり”破綻しない”という事です。”喉のスタミナ”と言い換えても良いでしょう。

「1曲全部」を歌えて、さらには「続けて何曲か」歌えてこそ「実用的な喉」であるといえます。

(MCを挟むとはいえ)数曲を続けて歌う・・・この経験によって、1曲歌うだけでは分からなかった声の破綻・喉の不自由さが現れてくると思います。そこにこそ僕たちがボイストレーニングをしなければならない理由があります。「連続運転が可能」であることこそ、喉に一番求められることなのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ぜひオープンマイクに参加して、喉の機能状態、ボイトレの進捗を確認してみて下さい。

予期せぬ破綻が起こる可能性もありますが、そうなったとしてもそれは今後のボイトレ生活の大きな糧となるはずです。

そして、もちろんお客さんから拍手をもらえれば「歌う事の素晴らしさ」を再確認できると思いますよ!

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以上、ご精読ありがとうございました。

筆者のプロフィール、ボイトレへの考え

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