世間の常識を覆すボイトレを。声が元に戻ろうとする力を信じる。”普通に”歌うために。

本来、人間は皆歌える生き物である・・・とは、フースラーの言葉です。

上記の言葉に準ずれば、喉や声は、鍛えたり上達させたりするものではなく、”回復させる”、”元通りに修復させる”という考えに基づいてボイトレを進めていくことが大切だと、僕は考えています。

そして僕自身、上記のフースラーの言葉に何度も救われました。ライブで上手く歌えなかった時・・・声の成長が停滞し、ボイトレにマンネリ感がでてきたとき・・・自分が”50歳に手が届く初老の人間である”と、ふと我に返ったとき・・・この言葉を思い出し、「僕が行なっていることは”習い事”なんかじゃない。昔出来ていたことを取り戻すリハビリなのだ。」と、自分に言い聞かせるようにしています。

そうですね!「本来、人間は皆歌える生き物である」という言葉は、僕のボイトレの原動力なのです!

さて先日、ある方と話をしていて「元に戻ろうとする力」について考える機会がありました。

 

骨折して「もう歩けないだろう」と言われた

その人は70歳代後半の女性です。とても快活な印象の人で、しっかりとした大きな声で話され、家事などもテキパキとこなされています。歩く姿も若々しく、一言でいえば「いつも元気ですね!」と声をかけたくなる・・・そんな人です。

近所の人や友人にはいつも「歩くペースが速い」と言われているそうです。うん、確かにいつも早足で歩かれており、それも若さの秘訣なのかなあという感じです。

けれど、実は10年ほど前に左足のかかとを酷く骨折したことがあるそうです。なんでも家の階段から転がり落ちたと・・・大怪我だったようで、入院は3ヵ月にも及んだとのこと。

お医者さんからは「元通り”普通に”歩くのは、もう無理だよ」と言われたそうです。けれどその人は諦めませんでした。

 

”常識的な”リハビリを超えて、自分自身で努力した

入院中はもちろん毎日リハビリの時間が設けられていて「杖を使っての歩行」を目標としたメニューが用意されていました。ただし、あくまでも最終目標は「杖を使っての歩行」だったようで、”普通に歩く”ことを目標にしたリハビリではありませんでした・・・

”普通に歩く”ことを目標にしていたその人は「病院のリハビリだけやっていたのではダメだ!」と考えたようで、まだ起床時間前の6時に自分だけベッドを抜け出し、周りに迷惑が掛からないように廊下を少しでも歩くことにしたそうです。

また退院後も、早朝に自宅の裏山を歩く”自主リハビリ”を一年間継続して行なったとのこと。

この人の「再び普通に歩きたい」という熱意は相当なものがあり、リハビリのために近所を歩いている時は誰かに話しかけられても決して歩を止めなかったそうです。

 

「元に戻ろうとする力」は凄かった!

そんな不断の努力が実り、その人はついに”普通に歩ける”までに回復しました。これには主治医の先生も驚かれていたようです。

その人は語ってくれました。

誰がなんと言おうと”元に戻ろうとする力”を信じなくてはならない。”昔出来ていたことはまた出来るようになる”という気持ちが大切だ。目標を低く設定したなら、それがゴールになってしまうから。

僕は良い話を聞かせてもらったと思っています。確かにそうです。低い目標設定は、そのまま低いゴールを確約してしまうようなものなのです。

 

声は元に戻りたがっている、美しい歌声を奏でたがっている

上で例に挙げた人の足は”元に戻りたがっていた”、”再び歩けるようになりたがっていた”と言えるでしょう。肉体的にも精神的にも、怪我をする前は”普通に”できていたことを忘れてはいないはずです。ただし、そのためには不断の努力が必要となりました。事実、この人は早朝に病院の廊下を歩く”自主リハビリ”をやっている最中、「皆はまだ寝ているのに、なんで私だけこんなことをやらなければならないのだろう」と考えていたそうです。

僕たちの声もまた”元に戻りたがっている”のです。

美しい歌声を奏でたがっているのです。

「昔”普通に”出来ていたこと」は、また出来るようになるはずです。少なくともそういう精神でボイトレに挑みたいものです。もちろんここでいう”普通に出来ていたこと”とは、”自由自在に、何のストレスもなく歌う”ということです。

「今よりちょっと上手く歌えるようになりたい」「とにかく、音程さえ合うようになれば!」・・・低い目標を自ら設定することは勿体ないことです。これらの”低い目標”は、ボイトレというものの世間的で常識的なイメージです。

世間的で常識的な”ボイトレをやっていたのでは、世間的で常識的な低い目標”に到達するのがやっとなのではないでしょうか?やっぱり、ちょっと(早朝の病院の廊下を歩き回るくらいの)”非常識な”行動は必要だと思います。

声は変えられない・・・歌の上手い下手は生まれつき・・・50歳からボイトレしてもたかがしれている・・・そんな世間の常識を覆すボイトレを!

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