声の「好転反応」 ~ピンチを楽しみ「喉の疲れ」をチャンスに変える~

僕は今、10日間で10本のライブという過酷なスケジュールの真っただ中です。(10日間で1日だけ休みがあり、最終日がダブルヘッダーです)

そして、このブログを書いている時点で5本のライブを無事終える事が出来ました。

今回の過密スケジュールの前には、自分自身のボイトレ課題として「母音の問題」に取り組んでいました。

一つの課題に熱心に取り組んでいると今までにない新しい声のバランスになるので、10日間の中で「調子の谷底」が来るかもなあ、と思っていました。

新しいトレーニングをすると、一時的に良くないバランスになったり、疲労が蓄積されたり・・・何もこんな時期に!とも思いますが、未知の声への欲求に抗えませんでした。

そして、その予想はやっぱり当たり、3日目~4日目にかけて不調に陥り、かなり不自由な感覚に襲われました。

まあ、こんな「調子の波」は何度も味わっているし、それなりの対処をして歌っていかなくちゃならないので焦りはそれほどありませんでした。

むしろ、経験上この後に訪れる「未知なる声の感覚」「階段を一歩上がる感じ」を楽しみにしていました。

そして、やっぱりその通りになりました!

「調子の底」の後、必ず一歩前進する!

今まで何度も味わった「調子の谷底」、そのあとには必ず「今までにない声の感覚」を味わえる時がやってきています。

変化の程度は様々です。

手こずっていた一音がスムーズに出るようになったり、一曲全体が楽に歌えるようになったり。

最初の頃は調子が落ちるたびに「寝不足かな?」「昨日ビール飲んだからかな?」「もしやトレーニングが間違っているのかも?」と、色々悩んだものです。

でも、待てば必ず「今までにない喉の感覚」で歌える事がだんだん分かってきました。

つまり経験による推測が出来るようになったので、それほど焦らなくなりました。

これは「好転反応なんや!今が辛抱の時や!」と、じっと我慢できます。

この「喉の好転反応」のメカニズムについては詳しく考えたことはありませんが・・・

  • トレーニングによって鍛えられた筋肉が一時的にバランスを崩した
  • 喉の機能の拡張に、他の機能が追い付いていない

まあ、大雑把にはこんなところでしょう。

「好転反応」は漢方の用語ですが、喉を「機能回復」させるという考え方にとても合致した言葉です。

そして、昨晩のライブ(5本目)は、僕の声に大きな変化が見られました。

なんというか・・・常に裏声が地声に対して優しく寄り添っているというか・・・ミックス状態が加速したというか・・・上手く表現出来ませんが、とにかく今まで味わった事のない感覚でした。

今日、このブログを書き終えた後また歌いますが、更に進んだ感覚を味わえるかもしれません。

 

「好転反応」を呼び込むためには練習の蓄積が絶対条件

何もしないでただ調子が悪くなる事は、何も生みだしません。

それは「劣化」や「後退」に近いと思います。

でも、何かに熱心に取り組んだ結果の「調子の谷底」ならば、それには大きな意味があります。

「今は好転反応の最中なんや!」と考えて、階段を一歩上ることを楽しみに待てば良いんです。

 

「ピンチでもそれなりに」やれる力を付けておくこと

いくら好転反応前の調子の悪さだとわかっていても、ピンチの状況があまりにも表に出ることは避けたいものです。

僕の場合は、来てくれたお客さんは僕のベストの歌声を聴きたくてわざわざ足を運んでくれています。

お客さん側から言わせると「好転反応、母音の純化、ピンチの後にはチャンス・・・そんな事はどうでも良いねん!ちゃんと歌ってさえくれれば!」と、こうでしょう。

そうなんですね!お客さんは僕の声の実験に付き合うためにわざわざ足を運んでくれているんではないんですから。

だから、僕たちは「ピンチでもそれなりにやれる」「聴いていて分からないレベルの調子の悪さ」を必ず目指さなければいません。

僕自身、それが完全に出来ているとは言えません。

いかん!修業が足りん!

ピンチの後にはチャンスあり

「好転反応」という考え方をもっと推し進めると「ピンチを楽しむ」事が出来るようになりそうです。

物凄くピンチの状況は、ある意味、物凄くチャンスです。

抜け出すしかない!

抜け出した先には必ず今より遥かに良い未来が約束されているわけですから!

 

以上、ご精読ありがとうございました。

 

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