「上手くいっている、期待されている」と思い描いてボイトレしよう

突然ですが、皆さま「ピグマリオン効果」という言葉をご存知でしょうか?

心理学の言葉で、人は期待されるとその通りの結果を出す事が出来るようになる、そんな効果の事です。人を使った実験も行われ、期待され褒められながら指導された者は、実際に成績が向上しているのです。逆に期待されず、怒られながら指導されると悪い結果へと導かれます。この事をゴーレム効果と呼びます。

僕はトレーナーとしての立場から、何でもかんでも「誉めて伸ばす」という姿勢ではおりません。

出来ていない事は「出来ていませんね」とハッキリと伝えているつもりなので、レッスンにおいて過度に「ピグマリオン効果」を期待する事はありません。

もちろん良い方向に向かっている事には「素晴らしいですね!」と必ず伝えますよ!

しかし、生徒さんが自分自身でこの「ピグマリオン効果」を発揮するために、自己コントロールする事は可能ではないでしょうか?

この記事は、主に「モチベーションアップ」の内容となりますが、色々と書いてみたいと思います。

お付き合い下さい。


「期待されている」事を思い出す

「自分は上手くいっている」「自分は期待されている」という事を、常に頭に思い描いて練習してみてはいかがでしょうか。

例えば・・・

レッスンで先生に「アンザッツが良くなったよお!この調子でどんどん頑張っていこう」と言われたこと、バンド仲間に「最近、声が強くなってきたね!次のライブはもう少し難しい歌をレパートリーに加えよう」と言われた、このような「期待されている」事を強く認識しておいて、練習のたびに思い出すようにしてみましょう。

先生やバンド仲間の「期待に応えよう」という気持ちを練習の原動力とする、また先生やバンド仲間からの「期待を裏切らないようにしよう」という気持ちに後押しされてみましょう。

この場合は「次回のレッスンまでにアンザッツをもっと鍛える」、「次のライブまでにもっと声を強くする」といった「短期的な」具体的な目標を持つことも大切でしょう。

この例では「アンザッツの強化」や「短期間での声の強化」という「プレッシャー」とも戦わなければなりませんが、ボイトレに限らず何かを身に付けようとする時には、良い意味での適度な「プレッシャー」は必ず必要だと思います。ボイストレーニングをする事は「衣食住」に直接関係はありません。少しは「プレッシャー」が無いと、自分をコントロールする事は難しいと思います。

 

ポジティブに宣言する

「誰かに宣言してしまう」ことによって、自分を少しだけ追い込み、より早く目標に到達しようとする試みは、色々な場面で有効だと思います。

「次回のレッスンまでにアンザッツをもっと良く鳴らせるようにしてきます!」「次のライブではこの曲を絶対に歌ってみせる!」など、敢えて「宣言」してしまうのです。

ただし、あまりに現実離れした目標を宣言してしまうと「狼少年」となってしまうので、あくまでも実現可能な目標を宣言することは言うまでもありません。

僕は何かにつけて出来るだけ「宣言」するようにしています。僕はあまり意志が強い方ではないので・・・。でも僕にとっては「宣言した事による縛り」はとても効果的に働いていると思います。

 

ゴーレム効果を排除する

「ピグマリオン効果」とは反対の「ゴーレム効果」は、出来るだけ避けてとおりたいものです。

「ボイトレなんていくらやっても声なんて変わらない」「あんな難しい歌、歌えるはずがない」と、マイナスの自己暗示をかけると、本当に良くない方へ足を引っ張られていくように感じる「ゴーレム効果」が働いてしまいます。

歌の場合は「メンタルコンセプト」の考え方からも、「マイナスのイメージ」は決して持つべきではないと思います。

喉は驚くほどメンタルの影響を強く受けます。

僕自身の経験でも「今日は声が出ないだろうな」と考えながらステージに上がって、予想を裏切って良く声が出た!という事はほとんどありません。

「声が出ないだろうな」と考えるくらいなので、よほど調子は悪いのでしょう。ただ、それをわざわざ「更に悪い方に」自己暗示かける必要は全くありません。喉には不思議な力があります。「良い声が出る」というメンタルコンセプトは、あなたの喉をより良い状態へと調整してくれるはずです。少々ファンタジックなことのように思われるかもしれませんが、声は人間にとって重要な「感情伝達の道具」、つまり生命活動に直結する役割を担っています。これくらいの特別な力があっても全然不思議ではないと、僕は考えています。

 

まとめ

「期待されている」事を常に思い描いて練習すると「適度なプレッシャー」となって、自分をコントロールする助けとなります。

またそのために、敢えて「宣言」しておく事はとても大切な事だと思います。

僕たちは、「ゴーレム効果」を徹底的に排除して、「ピグマリオン効果」を思いっきり享受したいものです。

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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