ボイトレに伸び悩む時は日常会話の声を見直す。大きく話し、大きく笑う。

ボイストレーニングをやってみようと思う人で一番多いのは「歌が上手くなりたい」「歌声を良くしたい」など、歌声を改善したいと考えている人たちではないでしょうか?

しかし、厳密にいうとボイストレーニングという分野に「歌声」「セリフの声」「日常会話の声」などの、目的別の区分わけはありません。

ボイトレとはシンプルに「喉の機能回復」を目指すものであり、その結果として「声を使うこと全て」を自由自在に行なう事をゴールとするものだからです。

同時に、「歌声の改善」を目指してボイトレをしている人でも「日常会話の声」を無視することは出来ません。

現代の社会生活上、「歌っている時間」よりも「日常会話の時間」の方が遙かに長い人がほとんどなので、普段の話し声でもボイトレを意識した方が良いのは当然の事であり、また声の出し方について少し意識しながら生活する事は無理なく可能だと思います。

当然、上記のような心構えを持っているのといないのとでは、ボイトレに必要な年単位の期間の中での「蓄積」という意味で大きな差が出てくる事は簡単に想像できると思います。

特に「ボイトレをやっているけれど、中々成果が出ない」と感じている人は、この記事に書く「日常会話の声」について見直してみると良いと思います。

今回はそんな内容で書き進めてみたいと思います。

お付き合い下さい。


「良い声」の心がけを「レッスンの時だけ、練習の時だけ」とは考えない

レッスンや練習の時だけ「強い声」「良い声」を心掛けたのではボイトレの効果は薄くなり、大変勿体ない事だと感じます。

ボイトレをやってみようと思う人のほとんど全ては、何がしかの大なり小なりの「自分の声へのコンプレックス」を持っているはずであり、それを改善・克服したいがために何らかの行動を起こした人たちです。

つまり、このままの日常を過ごしていたのでは「声のコンプレックスを克服する」には至らない可能性が高かったのです。

せっかく一念発起してボイトレを始めたのですから、是非「日常的に、声について意識する」ことをやってみて下さい。

レッスンでの一時間、自主練習での数十分だけに留まらず、「今までの自分とは違った声で会話をする」という気持ちを少し持つだけでボイトレの成果は全然違ったものになると思います。

 

「日常会話への意識」がボイトレに与える影響はとても大きいです

普段から大きく豊かな声で話す人が、カラオケに行った時だけ聴き取れないようなか細い声で歌うという事は考えにくいと思います。

やはり、大抵の場合は「日常会話の声の質=歌声の質」であると思います。

冒頭で書いたように、多くの人は「日常会話の時間>歌っている時間」なはずです。普段の話し声に質を求める習慣を付けるだけで、ボイトレの成果を加速させることが出来ると思います。

先日お迎えした新しい生徒さんの話し声は、とても強く豊かでした。聞けば、営業のお仕事をされていて「お客さんの精神状態を察知して、相手のコンディションに合わせた声のトーンで会話をする事を常に意識している」との事でした。この方は「相手のコンディションに合わせる」ために、自分自身の喉を無意識に調整しているはずです。声の強弱や会話の抑揚、また声のトーンをコントロールするという事は喉頭の位置や音程さえ操っている事になります。長い目でみるとこうした日常会話での蓄積はとても大きく、ひょっとすると「ちょっとしたボイトレ訓練」なんかよりも効果は上かもしれません。

 

日常会話・・・こんな事から意識してみてはどうでしょうか?

日常会話でボイトレを意識した声を出す・・・上述したような営業のお仕事の方なら割と簡単に取り入れられるでしょうが、事務職でパソコンに長時間向かっているような職種の人ならば、ちょっと難しいかもしれません。

そんな方は、もっと簡単に考えて、次にあげるような事ならば実現可能なのではないでしょうか?

  • コンビニで買い物をした時、商品を受け取る時に「ありがとう!」と、いつもより大きな声で言ってみる。
  • 朝の挨拶「おはよう!」を、いつもとは声のトーンを変えてみる。
  • テレビを見ていて面白いシーンが出てきたら「ワッハッハー!」と、大げさに笑ってみる。

いかがでしょうか?そんなに難しい事ではないと思います。

また、レッスンを受けている人なら、

  • レッスン室に入ってから出るまでは、絶対にいつもより大きな声で話してやるぞ!

という心構えで臨んでみてはいかがでしょうか?

上記のような些細な事の積み重ねは、練習の蓄積と同時に「声への意識改革」という点で、とても効果的だと思います。これまで何年~何十年という時間をかけて作られてきた「声へのコンプレックス」、意識改革にこそ真っ先に取り組みべきなのかもしれません。

上記の効果をさらに高めるために「自分に欠けているトーン」で話してみると良いでしょう。「こもった声の人は、平べったく鼻にかかったような声で(喉頭の位置を上げて)」「息が漏れたような声の人は、出来るだけはっきりと張りのある声で」という風にです。足りない部分を補う意識を持っておくことは「喉の未使用筋の目覚め」に繋がり、とても効果的です。

 

僕自身の「日常会話の声の変化」

もちろん、僕自身の日常会話の声もボイトレによって劇的に変わりました。特に電話の声などは、大きくてうるさい!とさえ言われます。

僕もどちらかといえば「ぼそぼそと」話すタイプでしたが、ボイトレによって自分の歌声が変わってくる、話し声も変わってくると、どんどん「ハキハキと話す」ように心がけました。

そうした方が歌声にも良い効果がある事は間違いないので、意識的に強い声・普段出さないトーンの声で話すようにしています。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

日常会話の声を意識しましょう!と書きましたが、むしろ「意識しない手はない!意識しないと勿体ない」とさえ思います。

せっかくボイトレしているのです。使えるものは全部使って、毎日少しだけ声の事を意識して過ごしてみると良いと思います。

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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