歌とお酒 ~飲んだら歌うな、歌うなら飲むな~(再投稿)

この記事は2018年2月21日に公開したものを2018年5月13日に追記・再編集したものです。

歌とお酒の関係について、僕自身への大いなる自戒を込めて!

飲んだら歌うな、歌うなら飲むな

声に悪いものの代名詞として「タバコ」と「お酒」が有名ですね。

僕は喫煙しないのでタバコについては分かりませんが、お酒についてはハッキリと断言出来ます。

お酒はボーカリストの天敵です!

僕は強くはないけれど、お酒は大好きです。「長く歌い続けたいなら、禁酒すべき」という意見を持つ人もいますが、僕は「お酒と上手く付き合って、しかも長く歌い続けられる」ようにしていきたいと考えています。

では、具体的に何がどのように悪いのか?

この記事では、僕自身の経験も交えながら「歌とお酒」について書いてみたいと思います。

お付き合い下さい。


喉がカラカラになる

お酒を飲み始めた時はいいのですが、しばらく経つとアルコールが体中の水分を奪っていくのが分かります。

一番よくないのは飲み始めてから数時間経ってから歌う事です。

これはもう物凄く歌いづらいです!飲んですぐは意外に声が良く出たりしますが・・・

僕の仲間のシンガーでも「飲みながら歌うと、声がよく出る」という人は何人もいます。お酒を飲むと一時的に血行がよくなるためかと思いますが、その後、どうしようもなく歌い辛い状況に陥ってしまいます。恥ずかしながら、僕が何度も経験している事です。

 

声が大きくなってしまう

お酒に酔ってくると冷静さを失って、大声で話してしまいますね。

酔って歌うと、必要以上に大声で歌う事になります。

これは喉に悪いです!一曲歌っただけで声がガラガラ、という事になります。

お酒を飲みにいった次の日、喉が痛かったという経験は誰にでもあると思います。これは知らず知らずのうちに大声で話している為だと思います。居酒屋など、大勢が入れる店では周りのお客さんも皆(酔っているため)大声です。その中で会話をしようとするとこちらも大声になってしまいます。

 

テクニックが使えない

酔った状態だと、練習してきたテクニックなんか使えないので、ガムシャラにガナるだけ!みたいな事になりかねません。

冷静に考えると、飲まない状態で一生懸命に練習して何とか出来ている事が、お酒を飲んで酔った状態で満足に出来るはずはありません。ただし「歌うこと」が会話や呼吸のレベルまで無意識化・自動化されたなら、そこそこのクオリティーを保って歌う事は可能になるかもしれません。しかし、それはもう「名人」のレベルです。ボイトレ学習者である僕たちに可能な事ではないでしょう。

 

「聴こえ」に影響する

お酒を飲むと「聴こえ」が悪くなるので、伴奏をよく聴いて歌う・他の人の声を聴いてハーモニーを付ける、などという事が難しくなります。

また、バンドで歌っているなら「モニター」の音量が上がってきて、アンサンブルの乱れに繋がると思います。

バンドにおいて「モニター環境」はとても大切です。メンバーそれぞれが勝手に自分のモニターを大きくし出すと、バンド全体の音量は徐々に上がっていき、また聴こえなくなってモニターを大きくして・・・という悪循環になり、爆音のようなバンドサウンドが生まれてしまいます。そして、そのあおりを一番食らうのはシンガーです。持っている声量以上のボリュームを要求され、喉に過酷な負担を強いる事になります。

 

細かい事なんか、どうでもよくなる

お酒を飲むと気が大きくなる人は多いです。

酔って歌うと、つい大雑把な気持ちになって「多少の失敗くらい、大丈夫大丈夫!」と自分を正当化し始めます

冷静に自分を見られなくなるので、歌の表現は雑になるでしょう。

「雑」と「荒々しい」は全然違います。「雑」は今回のお酒のように感情がコントロール出来ていない状態ですが、「荒々しい」表現は「繊細なテクニック」によって生まれます。事実「歪み声」は知的なテクニックによってしか生まれません。荒々しく聴こえる歌手は、機能の高い喉で繊細に「荒々しさ」を表現しているのです。

まとめ

以上のように、お酒と歌との相性は極めて悪く、正しい発声にとっては百害あって一利なしです。

とはいえ、カラオケにお酒が無いのもちょっとねえ・・・ということで。

カラオケの場合はチェイサーを付ける事を習慣付けましょう。

僕も実践してます!「ビールにチェイサーかよ?」という罵りに耐えて、歌と供に人生を歩いて行きたいなら是非!

そして、ライブで歌う前日はお酒は厳禁です!

アルコールの体への影響は24時間以上持続します。

ライブ終了後にたっぷり飲めばいいんです!打ち上げの乾杯まで我慢我慢。

飲めば千鳥足になって転んでしまうほどのお酒が、「歌うこと」という、細かな神経操作を要する行動の邪魔をしないはずはありません。

お酒を飲んでも上手く歌う人、確かにいらっしゃいます。

でもその人、飲まなかったらもっと上手いはずです(笑)

「番外編」タバコについて・・・僕の先輩シンガーは「タバコをやめて明らかに声が出やすくなった!音域が目に見えて広がった!」と言っています。その人は何十年もチェーンスモーカーだったのに、禁煙してわずか数か月で声に良い変化が現れたそうです。僕はタバコをやらないので記事を一つ書くほどの経験や知識はありませんが、少なくとも声に良い事はなさそうです。

 

以上、ご精読ありがとうございました!

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