ボイトレレッスンで年齢を伝える必要はあるのか?歳を聞いても、ボイトレ内容が変わるわけではない。

「実年齢より若く見えますね」・・・本気かお世辞かは分かりませんが、時々そんな風に言っていただけることがあります。そんな時は「僕って若くみえるんやな!やったぜ」と喜んでいますが、よく考えてみると、僕に対して「実年齢より老けて見えるな」という印象を抱いている人はそのことを僕に伝えないはずなので・・・僕の耳に入ってくる言葉は”若く見える”類のものばかりであるはずです。それほど喜ぶようなことではありません!

また、ある時は友人にキツい一言を言われました。「”若く見える”と言われて喜んでいること自体が、老いている証だ」・・・まあ、確かにそうですね。僕はすっかり”老いている”のです。

 

さて先日、新しい生徒さんとのレッスンの時、こんな質問をいただきました。

「レッスンを受けるにあたって、私の年齢を正確にお伝えした方が良いでしょうか?年齢によってレッスン内容が変わったりすることはありますか?」

結論としては、年齢を正確に教えていただくことはボイトレのレッスンにおいては必要ありません。もちろんレッスンは打ち解けた雰囲気の中で行われることがベストなので、雑談や世間話の中で生徒さんのこれまでの経験やお仕事について”自然に情報を得られる”機会はありますが、ことさらに「年齢はおいくつですか?」とお尋ねすることはありません。

理由はもちろん、年齢によってレッスンの内容が変わることはないからです。

”声の老化”は、僕たちが普通に考えるよりもずっと遅く訪れると考えられています。少なくとも40歳代や50歳代の人にとって「最近俺、声出ないんだよ。もう歳だからなあ」なんていうセリフは不釣り合いだと思います。事実、僕がレッスンさせていただいている40歳代・50歳代の生徒さんは、皆例外なく声の成長を感じていらっしゃるようです。

ただ、自主練習の在り方やその内容は、生徒さん個々で違ったものになってはくるでしょう。

「仕事が忙しく、いつも帰宅が遅い人」と「時間に余裕のある大学生」では、日々の練習の内容に違いが出てくることは当然ですし、またボイトレの進み具合に相当差が出てくるとは思います。これはもう、その人が実現可能な自主練習の内容を一緒に考えていくしかありません。

なので、ボイストレーナーにとっては生徒さんの年齢よりも、むしろ生活スタイルや環境・ボイトレに使える時間などの方が知りたい情報だと思います。

ボイトレのレッスンを受けている小一時間の間で身につけたことは、自主練習でその精度を高めていってもらうことが何より大切です。少しずつでも良いので、出来るだけ継続的な自主練習を毎日やっていただきたいです。自主練習の悩みで一番多いのは「家では大きな声が出せない」です。解決法は”一人カラオケ”や”車で練習”などでしょうか・・・僕は、そんな生徒さんに対しては、せめてレッスンの間はたくさん大声を出してもらうように心がけます。「練習で大声を出せない」悩みは深刻です。ボイトレでは”ありったけの声”を出すことは、とても大切です。

 

結論としては、生徒さんの年齢によってレッスンの内容が変わることはありません。むしろ自主練習の内容を考えるためには、生活スタイルや環境などの方を知りたいと考えています。

いずれにしても、レッスンは和やかな雰囲気の中で進めて行きたいものです。雑談の中で先生と生徒が、その人となりを分かり合え、”声を自由に”という大きな目標に向かって一緒に舵取りをしていけると良いですね!

以上、ご精読ありがとうございました。

筆者のプロフィール、ボイトレへの考え

PAGE TOP