やる気や調子の波は必ずある。嘲笑を過ぎ、止めなければその先に現れるボイトレの効果。

先日、友人からこんな話を聞きました。

彼の実家の近所に布地を作る会社があるそうです。彼が子供の頃から町工場としてずっと営業されていたのですが、近所の人の目から見るといかにも”なんとか細々と続けている”という印象だったようで、中には「よく潰れないで頑張っているよね」などと嘲笑する人たちもいたようです。・・・その町工場、それでも地道に営業を続けていたところ、なんと何かのきかっかけで海外の有名ブランドの目に留まり、そのブランドと提携して事業を拡大されているとのこと!今では地元の評価も180度変わり「成功物語」として語られているとのことでした。

彼いわく「やっぱり地道に続けていれば、世の中どんなチャンスが舞い込んでくるかわからないよなあ」

本当にそう思います。何事も「始めること」より「続けること」の方がはるかに難しいです。(靴とウェアさえあれば今日からでもジョギングを始められますが、一年継続しろ!と言われると・・・僕は自信がありません!)

僕がこの町工場のエピソードを聞いて「凄い!」と感じたのは、”嘲笑されても続けた”というところです。ただ”続けた”のではなく”笑われても続けた”のですから!せまい田舎町でのこと、もしかしたらその町工場の人の耳にも”嘲笑”の噂は入ってきていたかもしれません。でもきっと自分たちの作っている品物の価値を信じて自信を失わなかったのでしょうね。結局その自信は正しかったということです。

 

話は変わりますが、僕が子供の頃に住んでいた町(京都市下京区です)に小さなパン屋さんがあります。今でこそ「焼きたてパン」のお店はたくさんありますが、当時はあまりなかったように思います。

中学生の頃、通学の途中でこのパン屋さんに寄って昼食用のパンを買うのが楽しみでした。(このパン屋さん、中学校までの通学路の途中にあるのです)

それから20年以上の年月が過ぎ時代が変わって、焼きたてパンのお店もどんどん増えてきました。そのパン屋さんのある地域にも「全品100円のパン屋さん」「有名いちごやブランドバターを使った高級志向のパン屋さん」など、何軒ものライバル店が現れました。

僕たちの舌は迷いました!「全品100円?安い!素晴らしい!」「高級バターを使った400円のパン、ケーキ並みに高いけど美味しい!」と新進気鋭のライバル店へと足が向いていた時期もあります。(僕が中学生の頃から営業していたそのパン屋さん、その頃はパンの種類も店の雰囲気も少し”古臭い”イメージになっていたと思います)

・・・けれど時が過ぎて残ったのは、やっぱりそのパン屋さんでした!

周りにライバル店が何軒も立ち並んだ時代でも「均一セールのパン」や「ケーキ並みに高いパン」を作らず、ひたすら”中学生のお腹を満たす、美味しくてボリュームのあるパン”を作り続けてきたのです。

このパン屋さん、お店に来てくれるお客さんのニーズに完全に合致したことをやり続けたのだと思います。このお店は”中学校の通学路にある”ことが特徴なのです。中学生が買える価格、中学生が満足する味とボリューム・・・これをしっかり守ってきたのですね。気取ったところがないお店で、たくさん買うとパンを1個”おまけ”してくれたりします。けれど店主であるおばあちゃん(僕が中学の頃はまだ”おばちゃん”でしたが)、食パンには強いこだわりをもってらっしゃいます。焼きたての食パンを持って帰る時には「まだ熱を持っているから、決して密封しないように!」と何度も言われます。普段の気さくさとは違う”職人のこだわり”を垣間見せてくれるのです!やっぱり「お客さんのニーズに合わせること」と「職人としてのこだわり」のバランスこそが大切なんですね!

 

さてボイトレに全く関係ないことを書いてきましたが、上に書いた”布地工場”と”パン屋さん”に共通していえることは、もちろん「環境の変化に迎合せず、自分たちの商品に自信を持って地道に継続してきた」です。

では、その”地道に継続”とはどのくらい”地道”にやってきたのか?その度合いは?と考えると・・・「嘲笑の的になる時期を超えて」ということになるのではないでしょうか?

「嘲笑の的になる」くらい地道に継続する・・・これは数か月~1年程度ではないでしょう。やっぱり周囲から見て「馬鹿馬鹿しくなる」ほどの長い期間の継続ができてこそ「嘲笑の的」になることができるのではないでしょうか?

そして、その”嘲笑”の時期を超えると今度はそれが「周囲が認める地道さ」へと変わってくるのだと思います。

僕なんか今のボイトレスタイルにたどり着いてから”たったの2年”、ボイトレというものに出会ってからでも”10年足らず”です。まだまだ「嘲笑の的」にすらなっていません!(笑い)

ボイトレが嫌になるとき、やる気がなくなったり効果が感じられなかったり、調子が悪いとき・・・周囲の人は「あの人長くやっているけど、いつまでも上手くならないなあ」と笑うかもしれません。けれど、止めさえしなければきっとボイトレの効果が現れる時がくるはずです。

やっぱり”嘲笑の的”になる時期を超えてこそ、本当の”地道な継続”と胸を張って言えるのでしょうね!

 

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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