ボイトレに限らず、レッスンを受けて何かを身に付けようとするとき一番大切なのは「自主練の質と量」です。
トレーナーは四六時中生徒さんを監督できないので、レッスンそのものの時間より圧倒的に長い「監督なき練習」にどのように取り組み、行うかが肝になってきます。
そのあたりの事について僕の経験を踏まえて書いていきたいと思います。
お付き合い下さい。
練習の質を上げるには?
さて、レッスンで示された練習課題を濃密に集中して行うために必要なのは・・・
- やる気!(別名ガッツ!)
- ある程度の大声が出せる環境
- やった場合とやらなかった場合の未来をイメージすること
やる気
誰でもある程度鳴らし方は知っている「声」という楽器をわざわざトレーニングしようというのだから、ボイトレをやろうなんて考える人は(僕を含め)よほど手酷い失敗を重ねたか、上手くなりたい気持ちの強い人達だと思うので、これは大丈夫でしょう!
「声は天性のもので、変える事は出来ない」という間違った概念が流布しています。でも本当は「声こそ変えられる」のです。ボイストレーニングをやっている人は、その事に気が付いている貴重な人達です!
100%のやる気が1ヶ月で消失してしまうよりも、30%のやる気が何年も続くような精神的コントロールを心がけると良いと思います。有り余る情熱は、たいてい消失してしまうので・・・
ある程度の大声が出せる環境
トレーニングは基本はフルボイス、つまり実際に歌う声の大きさで行うのが望ましいです。
だから時間帯によっては人目をはばかるかもしれません。
でもご安心を!小さな声でできる練習もたくさんあります!ドラムとか管楽器とは違って、ボイトレで「練習出来なかった!」の言い訳は難しいですよ(笑)
車を使う人は車中でのトレーニングをお奨めします。ただし、意外に外に音は漏れていますが・・・
やった場合とやらなかった場合の未来をイメージすること
これは当たり前ですね!地道に練習する事だけが未来を変えることが出来ます。当然、練習の質を上げてのね!
「正しいメソッドを選んで、ボイトレの世界に足を踏み入れた人」は、もう上手くなったも同然です。あとは練習するだけです!
練習の量を増やすには?
さて、もちろん出来るならたくさん練習してもらいたいです・・・
- やる気!(別名ファイト!)
- 練習時間をこしらえる工夫
- やった場合とやらなかった場合の未来をイメージすること
やる気
・・・大丈夫でしょう!
練習時間をこしらえる工夫
これはとても大切なことです。
ただでさえ忙しいこの現代、油断すると他の用事が簡単に練習時間を侵食してしまいます。
僕自身、トレーニングを始めてからは時間の使い方にとてもシビアになりました。
ボイトレは5分、10分という短い練習の積み重ねができるので、隙間の時間なんかも活用可能だと思います。(駅のホームでも車の中でも出来る練習はたくさんあります)
ぜひ、練習の蓄積を心がけたいものです。
僕はボイストレーニングを始めてから「逆算する」癖がつきました。つまり「今日は1時間練習したいから、〇〇時にまでにこれを終わらせて・・・」という風にです。
やった場合とやらなかった場合の未来をイメージすること
常に頭にイメージしてください。「あともう1セットやろう!」が、どんどん蓄積された力になります。
練習のモチベーションを保つには?
練習を録音する
とにかくボイトレを始めたら現状のまっさらの状態を録音しておくと良いです。
3ヶ月後もう一度録音して聞き比べてみると、例えば裏声の質なんかにきっと違いがあるはずです。
そして次の3ヶ月で声がどのように変化していくのかが予想できます。
正しいボイトレはとても地味で歩みの遅い作業なので、時々は喜びを味わいたいですからね!
練習を習慣づけるには?
ボイトレを始めるにあたって、「一年間は必ず毎日練習すること」を心に決めてください。
5分づつでもいいので「毎日」です。
毎日練習を続けて数か月経った頃には、一日一回は練習しないと落ち着かなくなってきます。
こうなればしめたもんです!
「朝一の練習」をお奨めしたもう一つの理由は「練習できなかった日」を無くすためです。
朝一番とは言わずともその日の早い段階で一度は練習を終えておけば、この「毎日練習するという目標」は必ず達成できます。
一年間毎日練習した人が何も得ないはずはありません。
きっと声は変わってきているはずです!
そして・・・一年間の毎日練習を達成した暁の366日目は、ボイトレの事なんか忘れて遊びまくりましょう!
僕も最初の一年間の「毎日練習する」が達成できた暁には、366日目の「完全オフ」を楽しみにしていました。しかし実際には366日目以降も練習をr続けられています。一年間練習の継続が出来た頃にはもうボイストレーニングは習慣化されているので、何の苦労もなく366日目の練習に突入出来ます。皆さんもきっとそうなりますよ!
以上、ご精読ありがとうございました。