ボイストレーニングは「自分の声を探求する冒険」です。
僕は、ボイトレは「敷居が低くて、敷居が高い」と考えています。
どういう事かというと・・・わざわざ楽器を買ったりする必要は無く、取り敢えず音は出るという点で「敷居は低い」です。
一方、世間一般の先入観として「声は生まれついてのもので、変える事は出来ない」と認識されているので「最初の一歩を踏み出す」までの「敷居は高い」と思います。
そして、やればやるほど「声・喉の奥深さ」にどんどん飲み込まれていき、克服しても克服しても「高い山」が目の前にそびえ立ちます・・・
ボイトレは「冒険」なのです!
この記事では、国民栄誉賞受賞の冒険家・植村直己さんの名言を引き合いに、色々と書いてみたいと思います。
お付き合い下さい。
私は意志が弱い。その弱さを克服するには、自分を引き下がれない状況に追い込むことだ。
僕はとても意志が弱いので、植村直己さんのこの言葉が胸に突き刺さります!
ボイストレーニング学習者にとっての「引き下がれない状況」とは、ライブや発表会などの日程を決めてしまう事ではないでしょうか?
ライブや発表会は「声が出るようになってから予定を入れよう」と考えていると、いつもまでたっても出来ません。
とりあえず、数か月後に発表の予定を組んでみてはどうでしょうか?
ライブや発表会が難しければ、仲間とのカラオケでもいいと思います。
そして、歌う曲目(少し背伸びして!)を決めて、それを周りに吹聴してみてはどうでしょうか?
「引き下がれない状況」が生まれ、練習にも熱が入ると思います。
気が狂いそうな単調さに耐えぬき、弱音を吐きたがる自分に打ち克つ以外にない。進むこと、ひたすら前へ進むこと
ボイストレーニングに限らず、何かを身に付けようとする時は「単調な練習」をたくさん求められます。
裏声の練習、アンザッツ、母音の純化・・・ボイトレも単調な練習ばかりかもしれません。
けれど「楽しい練習」ばかり続けていても、成長はありません。
「気が狂いそうな」という事はないとは思いますが(笑)、楽しくない単調な毎日のルーティンにこそ、成長の芽は生まれてくるのだと思います。
必ず壁はあるんです。それを乗り越えたとき、パッとまた新しい世界がある。
こういう事、ボイトレでもよく経験します。
声の成長は「完全なグラデーション」ではありません。
やたらと停滞する時があります。
その時はむしろ「新しい世界」が開ける前触れなのです。
だから、このまま頑張り続ける忍耐さえあれば「停滞=チャンス」なのだと思います。
その後、本当に「パッ」と音がするように新しい世界が開けますよ!
旅の中止は私が自分なりに積み上げてきた実績を、一挙にフイにすることだ。
ボイトレを始めた人の中で、いったい何割の人がやり続けられるのでしょうか?
多分、途中でやめてしまう人の数も、物凄く多いのだと思います。
「一挙にフイにする」事は、本当に簡単です。
気持ちの波はあるでしょうが、とにかく続けましょう
ボイトレを何年も続けられる人が、何かを掴まないはずはありません!
あきらめないこと。どんな事態に直面してもあきらめないこと。結局、私のしたことはそれだけのことだったのかもしれない。
「あの人は、今結果が出ていなくても、とにかく諦めない!」
僕は、こういう評価を得ている人は凄いと思います。
ひょっとすると、その過程には陰口もあるかもしれません・・・「ずっとボイトレ頑張ってはるけど、全然上手くならへんなあ、あの人」・・・
けれど、それでも続けていれば評価は変わってきます・・・「まだ少ししか上手くなってないけど、よく続くよなあ、あの人」・・・
やがては「あの人、諦めずに頑張ったから、かなり上手くなったよなあ!」・・・
続けるという事は、本当に難しく、本当に素晴らしい事です。
英語ができないフランス語が出来ないなどと言っていたら、一生外国など行けないのだ。男は、一度は体を張って冒険をやるべきだ。
置き換えてみます・・・
「時間がない恥ずかしいなどと言っていたら、一生上手くなんかならないのだ。男でも女でも、上手く歌いたいならボイトレをやるべきだ」
始まるのを待ってはいけない。自分で何かやるからこそ、何かが起こる
本当にそうですね、とにかく行動する事です!
歌に、声に悩むなら、とにかく何か練習を始める事だと思います。
何でもいいと思います。本を買って独学でもいいし、レッスンを受けに行ってもいいし、山奥で叫ぶ練習をしてもいいです。
きっと何かが起こるでしょう。
みんな、それぞれが、何か新しいことをやる、それはすべて冒険だと、僕は思うんです。
これは素晴らしい言葉ですね!
僕たちはマッキンリーには登頂しませんが、自分の声を自分自身の努力で変えようとしています。
何年か前には歌えなかった歌を軽々と歌ってみせる、これは立派に「偉大な冒険の成果」ではありませんか!
僕たちが取り組んでいるボイトレ、これは誰にでも出来ることではありません!
だって、頼まれてもいないのに、やらないと生命が危険にさらされる訳でもないのに、毎日毎日飽きずに練習しているんです!
僕たちもまた「冒険家」なのですね!
以上、ご精読ありがとうございました。
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