偏った声の出し方を避ける。バリエーション豊かな声色で喉の能力の低下を防ぐ

同じような喉の使い方ばかりしないで、バリエーション豊かな音色の声を出していくことはボイトレの基本です。1セットのボイトレの中で色々な声を出すもよし!一日の中のトータルで声のバリエーションを考えるもよし!喉とて身体の一部です。喉は「偏った使い方」を一番嫌うはずです。

僕はブログのネタに行き詰まった時、他の人が書いている”ボイトレ以外のブログ”を読むこともあります。そんな中に案外ブログネタのヒントが隠れていることも多く、僕はこれまで何度も助けてもらいました(笑)

ブログを書くということは、自分の頭の中の引き出しを開け、記事としてアウトプットすることだと言われています。

けれども、その頭の中の引き出しは時には錆びついていて開けにくいこともありますが、そんな時の潤滑油となるのは、意外にも自分の専門分野”以外”の情報であることも多いと感じます。

ビジネスマンの人たちの間では「異業種交流会」という集まりがあります。ひょっとするとビジネスマンの人たちも”錆びついた引き出し”を開ける潤滑油を求めてそんな交流会に集っているのかもしれません。

さて先日、介護関係の仕事をされている人と話す機会がありました。その人は介護職員育成のコーチをしながら、今でも現場に出てお年寄りの介護に実際に携わっている人です。

その日の会話の中で、ボイトレにもぴったりと当てはまる話が聞けました。

今回はそのことについて少し書いてみたいと思います。

お付き合いください。


ボイトレの中で、一日の生活の中でバランスの良い喉の使い方を意識する

上に書いた介護職員育成コーチの人(以降”コーチ”と記します)は「身体の使い方に偏りがでないように、バランスを重視した介護」を常にテーマにし、生徒にもそのように指導されているとのこと。お年寄りにとって自力で可能な行動であれば、自らの身体を使って行なうことを促し、これ以上の筋力低下を防ぐように心がけている、という事でした。

ただし、お年寄りによっては片側の筋肉ばかりを使いたがる人もいるので、そういう方には反対側の筋肉も使うように職員が誘導するようです。例えばベッドから起き上がるときに、いつも右手でベッドの柵を掴んで立ち上がる癖のある人には、時々は左手でも掴むように促す・・・などです。

これはまさしく、ボイトレ学習者が1セットのボイトレの中で心がけたいことです。太い声も鋭い声も、裏声も地声も・・・バランスよく発声していくことが大切です。

また、一日の生活の中でも声のバランスを整えることは可能でしょう。話し声が太く豊かな人は、鋭く細い声を意識的に出すようにする・・・そんな心がけだけでも声のバランスは良くなってきます。

声は喉の中で起こっていることの”鏡”です。「色々な声を出す=喉の中で色々は動きが行なわれている」という証です。

このコーチはその豊富な介護経験から「片側だけしか使わない」など、バランスの悪い身体の動作を続けている人の体力の低下は、目に見えて著しいそうです。油断するとすぐに寝たきりになり、そうなると回復は難しいようです。

 

結局、人間の身体は例外なく「偏り」を嫌がる

ボイストレーニングというと、ピアノを習うことなどと同じ”音楽の勉強”と思われがちですが、実際はもっと”肉体的な”要素が強いものです。(実際ボイトレのレッスン現場では、余り音楽的な用語は使いませんし、音楽の素養も必要ありません。)

「ボイストレーニングとは治療以外の何物でもない」とはフースラーの言葉ですが、僕はこの介護コーチの話を聴きボイトレに照らし合わせて考えた時、真っ先にこのフースラーの言葉を思い出しました。

ボイトレ学習者が行なっていることは”失われてしまった喉の機能を回復すること”、つまり「声の治療」であると言えます。

また、よしんば機能回復は望めなかったとしても・・・声の状態を現状より低下しないように保つことは”音楽の勉強”などではなく、”リハビリ”や”介護”と呼んだ方がピッタリくると思います。

喉はもちろん、人間の身体の一部です。しかも頻繁に毎日必ず使う器官です。

結局は、人間の身体は「偏り」を嫌がるように作られているのであり、喉とはいえ例外ではないということだと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、介護コーチの話から”声の偏り”について書いてみました。

声について・喉について考える時、僕たちは”音楽”を一旦離れることが大切なのかもしれません。

純粋に、人間の身体の一部としての喉が「どのような事を好み」「どのような事を嫌がるか」・・・それほど難しく考えなくても、手足など体の他の部位のことを考えてみれば、ボイトレの正しい方向性は自然に見えてくるように思います。

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以上、ご精読ありがとうございました。

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