「良い声でしたよ」の感想には「ありがとうございます」で答えたい。ネガティブなコメントは控える。

まだ5月の半ばだというのに暑いですね。車での移動、それに車中ボイトレが多い僕にとっては辛い季節の到来です。いやクーラーをかければよいとは思うのですが、何しろまだ5月です。今から冷房のお世話になるのはどうかと思うので、出来るだけクーラーをつけずにいこうと思うのですが・・・背中にジットリと汗がつたう感触に負けて、ついついカーエアコンに手を伸ばすことも多くなってきました。

「ケチ」であるが「こらえ性がない」・・・そんな矛盾した特性を持つ僕は、その狭間で揺れ動く日々です。

 

さて、僕がクラシックギターをやっていたころ、先生にこんなことを言われていました。「発表会ではネガティブなコメントはしないように。”多分失敗しますが・・・”とか”練習不足ですが・・・”とかいったコメントはステージでは何の役にも立たない」と。

さらにこんな厳しいお言葉も。「練習不足なら発表会に出てくるべきでない。失敗すると思っているなら失敗しないように練習してこい」と。

・・・確かにそうですね。演奏前にネガティブなコメントを添えることは言い訳にしか聞こえないし、”ミスした時のための保険”だともとらえられます。聴きにきてくれたお客さんの立場からしても、決して”練習不足な”演奏を聴くために会場に足を運んだわけではないと思います。

僕を教えてくれたクラシックギターの先生のこの言葉、僕はとても心に残っており、それ以降ずっと肝に銘じていたつもりなのですが・・・

先日、ある先輩シンガーからこんなことを言われました。

「おまえはいつも、お客さんから”歌、上手かったですよ。良い声でしたよ”と言われた時、”いえ、そんなことないです!”って答えてるよな。あれは必要ないと思う。ただシンプルに”ありがとうございます”って言えばいいんじゃないか?」

僕はハッとしました。自分ではネガティブなコメントは言わない!と心に決めていたつもりですが、思わぬところで上記のような返答をしていたようです。確かにそうですね・・・「良い声ですね」に対しての返答が「そんなことないです」では、ちょっとあんまりですね。深読みすると、お客さんに対して「今日の僕の声を良いと思ったんですか?あなたには声の良し悪しなんか分からないんですね」と言っているようなものです。僕がレストランで食事した後、料理を作った人に「美味しかったです!」と伝えた答えが「そんなことないです」だなんて、あり得ない話ですもの。

仮に僕自身が「今日はあんまり良い声で歌えなかった」と感じている日でも、そのお客さんにとっては「良い声」であったことは間違いないのですから。僕がそのお客さんに対して”何らかの感銘”を与えたことは事実として自信をもてば良いのでしょう。ミュージックチャージを払ってわざわざライブを見に来てくれたそのお客さんが、その日の演者である僕に対してそんなお世辞をいう義理はないわけですからね。普通に考えて、その人は僕の声を「良い声」だと感じたことに間違いはないと思うのです・・・僕の返答としてはやっぱり「ありがとうございます」であるできなのでしょう。

今回のネガティブコメントに関すること、僕は先輩から指摘されるまで自分では全く気がついていませんでした。知らない間に、不注意なことを言っている時もあるのですね、気を付けなければいけません・・・

 

以上、ご精読ありがとうございました。

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