ボイトレに「無駄な努力」はあり得ないが、レッスンを受ける事で効率化が図れる

先日、ある人と話をしていて「世の中には無駄な努力・値打ちのない努力というものがある。そういうものを減らしていって有意義に使える時間を蓄えていった方が良いんじゃないか!」という話になりました。

つまり、時間を無駄にするだけの努力をしないようにしましょう!という話でした。

しかし、ボイストレーニングには「挫折の経験」みたいなものも重要な成長の要素となるので、一般的な生活の中での「無駄な努力」とは分けて考えたいとは思います。

また、「間違った方法」を経験した人としていない人では、その後のトレーニングに対する思考も違うものになるでしょう。

では、その「挫折の経験」「負の経験」を効率的に得るには?

今回はこんな内容となります。

お付き合い下さい。


ボイストレーニングには無駄な努力はあり得ない

「無駄な努力・値打ちのない努力」とは具体的にどんなものでしょうか?

例えば・・・近くに売っている物を、わざわざ車に乗って遠くの店まで買いにいく。しかも値段も質も全く同じであれば、これは「値打ちのない努力」だといえるでしょう。

ではボイストレーニングで、果たして完全に「値打ちのない努力」というものはあるでしょうか?

究極は「ない」という結論になります。

仮に間違ったトレーニングをやっていたとしても、その経験をその先に生かせない事はありません。

むしろ、「間違いを経験した」事は今後のトレーニングの大きな糧となるでしょう。

間違った方法でも、それを一生懸命に突き詰めた人の意見は説得力があります。やはり身をもってやり尽くして、その結果間違いに気付いた人は「本だけ読んで情報的に間違いであることを知っているだけの人とは理解の深さが全然違います。

 

間違ったトレーニングの方向に「進入禁止マーク」を付ける

仮にあなたが「強い呼気圧で声を押し出す」歌い方を長く続けていて、ようやくその間違いに気付き、呼気圧に頼らない正しい発声法に行き着いたとします。

確かに間違った歌い方によって失った何か月~何年もの期間・悪い癖などを考えると「無駄な努力をしていたなあ」とは思うでしょう。

しかし、あなたはもう決して「呼気圧に頼る」発声を(少なくとも意識的には)行なう事はなくなるでしょう。

たとえ無意識に呼気圧に頼る悪癖が顔を出したとしても、それを強く否定するでしょう。

つまり、「呼気圧に頼る」方向へは「進入禁止マーク」を付ける事が出来たんです。

歌の中で「進入禁止」を身に付けるのは少々時間がかかると思いますが、まずはトレーニングレベルで「進入禁止マーク」を付け続ける事です。少なくともトレーニングではその方向に一歩も踏み入らない事は可能になると思います。

ただし、いくつも何度も自分で「進入禁止マーク」を付け続ける、これでは時間が掛かり過ぎて非効率的です!

 

効率よく”負の経験”を積むには

ボイトレのレッスンを受ける事は、いわば「効率化」だとも言えます。

独学で勉強すると、何度も何度も間違った方向へ行ってしまい、そのたびに自分自身で「進入禁止マーク」を付けていかなければなりません。

もちろん、運よく最初から正しいやり方をチョイスできたら良いのですが・・・大抵は何年もボイトレ本とネットの情報に翻弄されることになります。

通常、トレーナーは生徒さんより「多くの正しいやり方」と「多くの間違ったやり方」を知っています。

独学なら何年もかかって「ああ!間違いだった!」と気付く事を、その日のうちに気付かせてくれます。

そういう意味で、トレーナーからレッスンを受ける事は大変「効率的」だと言えます。

レッスンの中で効率よく”負の経験を積む”事ができます。

たくさん挫折してきたトレーナーに教わる事は、とても有意義だと思います。僕のレッスンでは必ず少し「間違ったやり方」を実践してもらっています。間違ったやり方は必ず「しんどい・喉に違和感が残る」といったマイナスの体感が残るものです。その体感を一度は経験する事が大切だと思います。つまり決して「情報だけで進入禁止マークをつけない」ようにする事です。

 

まとめ

ボイストレーニングは「経験値の積み重ね」なので、当然一時の間違った道筋も「良い経験・繰り返してはいけない経験」として、今後の大きな糧になると思います。

そして、間違った道筋に「進入禁止マーク」を自分自身で付けられた人は、大切な経験を得たことにはなります。

よって、究極的にはボイトレには「無駄な努力・値打ちのない努力は無い!と言えます。

ただし、現実は間違ったトレーニングなどで失う時間はあまりにも大きく、やみくもに色々なトレーニングを行なう事は「非効率的」です。

そこで、経験豊富なトレーナーに「進入禁止マーク」をたくさん付けてもらって、効率よくトレーニングしていく事が現実的にはベストだと思います。

 

以上、ご精読ありがとうございました。

 

 

 

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